見られたら、こまる (Page 6)

その晩は盛り上がり、結局4回戦まで至った。
居酒屋でのことを思い出させる言葉責めをすると鈴香はあっさり絶頂し、声を枯らして秀紀を求めた。

「今度はさ、本格的に外でやる?」

「えっ」

見られるかもしれない、卑猥なことをしていると他人に悟られるかもしれないというシチュエーションが互いにこんなに興奮することをこれまで知らなかった。

「外は怖いって!」

「じゃぁ、ホテルの窓際とか、ベランダは?」

「うーん…」

いわゆる青姦はさすがに抵抗があるものの、秀紀の提案は絶妙で、鈴香はふと想像する。

「ねぇ、今想像して興奮したでしょ」

秀紀が鈴香の汗ばんだ身体に手を伸ばした。

「そんなことないし…っ、あんっもう…」

赤くなって否定するが、撫でられた乳首が勃起していたのでバレている。

「じゃぁなんで乳首勃ってんの?」

「んんっ…やだ…」

乳首を捏ねて、乳房全体を揉み始めると、まさかの5回戦が始まる。

「ベランダでさ、声我慢できる?」

「あぁ、や、そんな…んんんっ」

耳元で言った秀紀が首筋にキスをした。
どんどん強い刺激と快感を求めてしまいそうな自分が怖くなりながら、鈴香はどろりと溢れる愛液を感じて目を閉じるのだった。

(了)

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