無観客の裏側でレス主婦と火遊び (Page 6)

熟女の大群

大下の情報によると、〇社もコロナ禍による番組数の激減やスケジュールのメドが立たない事から経営的にも大打撃を受けていたらしい。
そこで、社内DやADの大量リストラを敢行した様子。そこへきて、レギュラーでやっていた通販番組の模様替えで人の配置が上手くいかなかったらしい。
そうした経緯があって、邦夫が席を置く内々I&P社に依頼が飛び込んで来たのだった。“内々”というのは、できるだけ外注せずに「うちうちで」事を済ませるの意で、“I&P”は「イベントとプロデュース」の略だった。全て社長の思い付きでネーミングしたそうだ(笑)。

そして収録当日。
予想通りに“デキそうな”Dは、邦夫たちの担当する別室の観覧者室につくわけはなく、邦夫と大下が仕切って進行していった。邦夫がAルーム、大下がBルーム。で、山崎のCルームには、そんな〇社の状態でも比較的はマシなDをまわして、なんとか乗り切ろうという作戦を立てたのだった。
とはいっても、拍手や歓声のタイミングにキューを出す程度。4本録りなので、トイレにだけは気をつけるようにしていた。

というのは、ミドル世代を超えた女性がほとんどだから、小用のスパンが短いうえに多い。メインスタジオでMCとタレントが商品説明をしている最中でも、平気でトイレに行きたがるからである。

「生理現象だから気にしないでくださいね」
各部屋にひとりは女性ADをつけてもらっていたので、彼女たちの活躍は大きかったと言わざるを得ない。「女には女で」というわけだ。

「生理現象って言っても『生理はもうないんだけどね』、ホントよ」
と笑いを取っておいて、そのあとには必ず「ねっ?」って同意を求められるのには邦夫も苦笑したが、それは演技である。個人的には、邦夫はこのようなやり取りは得意だし苦ではなかったのだ。
その観覧者(サクラも含む)の年齢層は、下は40歳くらいから上は60代までとされていた。健康面のケアを考えての内規だが、皆、ここぞとばかりに着飾ってきて元気だったようである。

なかには“美魔女風”なご婦人もいたようだが、大半は生活に疲れていない程度の「普通の主婦」のようだ。ギラギラに宝飾品をつけていたり、やたらと露出の多い服を着ている方は少なかったのが救いだ。仕出し専門の事務所が集めた「サクラ」さんには、そういった装いでは来ないようにと、研修されているので私らヘルプのDは楽といえば楽だった。

昼休みも邦夫たちは、同僚3人で穏やかに摂り「課長、守備範囲だからって手を出さないでくださいよ(笑笑)」と、大下が邦夫を冷やかしたりしていた。
山崎が席を外した時には「この前の某海辺のイベントのジャーマネ(酒井女史)くらいの年齢のオンナが、ゴロゴロしているんだから」と言って、笑っていた。

この時は、さすがの邦夫も大下のカンの鋭さにドキッとさせられた。心のなかで邦夫は、
「もう、ヤっちゃったよ」と、波子を思い出していた。
波子は、容姿的には引退して20年以上は経過した元タカラジェンヌといった感じがしていた。短めの髪をアップにしていて、ワンピースよりも男物の三つ揃いが似合いそうな雰囲気を持っていた。
それでいて、巨乳・巨尻なのだから熟女好きの邦夫にはドンピシャリなオンナだったのである。
いくら“お掃除フェラ”をシてもらったとはいえ、まだ濃いルージュの匂いが股間に漂っているみたいだ。

波子ではないが、邦夫自身も「Aルームで良かった!」と、心底思ったのだった。

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