無観客の裏側でレス主婦と火遊び (Page 7)
収録を終えて
午後の進行も滞りなく終えて、邦夫は愛車のメルセデス・ベンツ300TDT改のエンジンに火を入れて帰路につこうとドライバーズ・シートに乗り込んだ。
私らはヘルプで、機材を用意していたわけではないので担当ルームの片づけを手伝っただけで解放された。邦夫は管理職なので、終了報告を製作部長にしたのは言うまでもない。
大下はXプロ・酒井ジャーマネに紹介した、邦夫とトラブルシュートした「砂浜興し事件」の際に一本釣りしたJDとのデート、山崎は友人と飲みに行くと言うのでスタジオの搬入口で現地解散とした。
「さてと、メシでも食って帰るかな」
邦夫が、ベンツ改を発進しようとすると波子が笑いながらナビ・シート側の窓をコンコンと叩いていた。
「昼間のアレじゃあ、不完全燃焼だから。ちゃんと抱いてよ!!」
こうして波子は、邦夫がリモートワークと称して度々連泊していた中央区のシティホテルに泊まっていく事となったのだった。
よくよく聞いてみると、この観覧に合わせて上京してきた女子大時代の友人と旧交を温めるために「都内のホテルにそのまま泊ってくるから」とウソをついて家を出てきたらしかった。その友人の存在自体は本当らしいが、目的は不倫旅行だった。で、今頃はやはり都内のホテルに泊まっているとの事だ。
「何か食べてから行くかい?」
「取り敢えずチェック・インしちゃいましょうよ。モヤモヤを取り払う方が先だわ」
そうして、邦夫行きつけのホテルにインをした。2人はまずは熱いキスを交わしてから、一緒に入浴したのである。
「ブヨブヨしているから恥ずかしい。あまり、見ないで」
そう言って自分から全裸になった波子は足早にバスルームに駆け込んだ。
「そんなに急いだって、湯船に一緒に入るんだから見えちゃうよ。その大きいオッパイもお尻も」
「嫌っ。言わないで!」
そうして湯船で散々に乳首を弄り、マンコをグシャグシャにさせると波子は我慢できなくなって、強く邦夫にしがみついてきた。そして、
「今度はベッドで。じっくりとチンコを味見させてよ」
と、呟いて移動。体の湯滴をお互いに完全に拭き取るのももどかしく、波子はチンコを咥えては騎乗位で果てたのである。肥大した熟クリをカリに当てて、
「あっ、当たるぅ」
と自分を言葉責めしながら、悶えてはイっていた。邦夫は発射しなくても、自分のタイミングで複数回も達していたようだ。時には自分で胸を揉みながら、時にはうしろ向きに跨りながら…。
もちろん、そのあともインターバルを置いては邦夫を舐めては復活させて、飽きずに上に乗っては自分で腰を動かしては邦夫の精子を吸いこんでいったのだった。
「私、上になるのが好きなのに旦那は正常位ばかりで。そのうち回数が減って、今ではレス主婦よ。寂しいオンナなのよ」
こう言うと、寝息を立てて深い眠りについていた。
邦夫といえば、あまりの空腹で熟睡できず、ルームサービスでハイボールを2杯持ってきてもらい、やっと眠りにつけたのだった。
そして、明けて翌日は銀座のはずれにある飲茶屋で遅い朝食を摂って、邦夫は波子を浅草まで送って行った。友人との「アリバイ写真」を撮るらしい。
そのあとで邦夫は、きのうの報告書作りにために余裕の午後出社。ベンツ改を疾らせながら、「単なるヘルプのつもりが、1泊2日の復帰戦になっちまったな」と独り言を呟きながら、鈍重なエンジンに鞭をいれたのだった。
(了)
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