女社長の淫乱な欲望
マッチングアプリで知り合った女性から「M活」の誘いを受けた山本修平は、待ち合わせの高級ホテルロビーにやってきていた。現れた男に案内された先にいたのは、有名な美人女社長の永野桜子だった。桜子は銀座のナンバーワンとして有名になったこともある美女で、自分を満足させるセックスができればお礼を弾むと言う。実生活で遭遇できないような美女相手に緊張よりも興奮が勝った修平は…
指定された待ち合わせ場所は、高級ホテルのロビーだった。その豪奢な雰囲気に気圧されながら、やはり金のある女が来るのだと山本修平は思った。
修平が、緊張で喉がからからに渇いていくのを感じながら座り慣れない沈み込みの深いソファーに座って待っていると、近づいてきた男に声をかけられた。
「シュウ、様でお間違いありませんか」
「えっ…はい」
「シュウ」というのは、修平がマッチングアプリで使っている名前だ。そのアプリでやり取りをし、待ち合わせしている相手は女のはずなのに、目の前にいるのはピシッと着こなしたスーツの上からでも筋肉質なことがわかる強面の30代くらいの男だった。
「サクラ様の元へご案内いたします、こちらへ」
「…はい」
アプリで待ち合わせした男に直接自分で声をかけないようなレベルの金持ちが相手だとはさすがに想像していなかった。
怖い気もしたが、それ以上に興味と欲望をそそられた修平は恐る恐る男の後をついて歩き出した。
*****
修平は金に困っている。
高卒で就職した会社が5年後に運悪く倒産し、職を失った後は正規雇用にありつくことが出来ず、骨身を削って非正規で働いても生活するだけで精一杯の状態が続いていた。
将来に明るい見通しが立てられるわけでもないし、真面目な恋愛や結婚は自分には無理だろうと諦めている。
しかしだからといって自分の性欲がなくなるわけではなく、無料でセックスできて後腐れもない相手がいないものかとマッチングアプリに登録した。
そこで見つけたのが「サクラ」だった。
様々な女のプロフィールを片っ端から見ていた時、サクラのプロフィールに書かれていた「M活興味ある方」の文字に修平は目を惹かれた。
無料でできるどころか、セックスして見返りまで得られるというなら願ってもないことだ。
釣られるようにあっさりと修平はサクラにメッセージを送った。
やりとりをしていくとサクラの条件は
「若く健康で精力が強いこと」
「秘密が守れること」
の2点であることがわかった。
ちなみに「精力が強い」については、5時間で少なくとも3回射精できること、と細かく提示された。
修平は自分が条件に合致する旨を伝え、今日の待ち合わせに臨んだのだ。
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