女社長の淫乱な欲望 (Page 3)
「私のことを知っているなら、私がホステスだったことも知っている?」
「…はい」
「自分を殺して相手の望みに合わせる生活は、もう二度とごめんなの…それはベッドでも同じこと」
「はぁ…」
「セックスで、何ひとつ我慢したくないのよ、わかる?だから私の望みを叶えてくれる相手にはお礼をするようにしているの」
「…できるでしょうか、僕に」
「そう難しいことをお願いする訳じゃないけれど…小賢しい前戯なんかをしないで、シンプルに私の体で勃起させて挿入して欲しいの。そしてメッセージで伝えた通り、少なくとも3度は射精して欲しい…どう?」
「それだけでいいんですか」
「ええ。私の方からは事前に写真を見せていないし、今断ってもらっても構わないわ。ここまで来てもらった分のお礼だけ渡せる準備もある。いざって時に機能しなくても、その場で帰ってもらうだけだし、一応そういう薬も用意しているから服用して頑張ってくれてもいい…いずれにしても、シュウ君が必要とするだけのお礼は渡せる」
「それじゃ、是非…お願いしたいです」
「そう、ありがとう」
修平は、桜子の話し方からさすがに銀座のナンバーワンと納得させられる聡明さを感じた。
そして同時に、様々なパターンを想定した提案に圧倒的な「慣れ」を感じてもいた。
若い男を相手にこういう遊びをするのは桜子にとって日常で、そのために使う金額も並じゃないだろうことを察した修平は、それならばこの場では思いきり桜子に身を委ねたいと思った。
*****
レストランの個室を出て桜子の後をついて行くと、連れて行かれたのはホテルの最上階のフロア全体を使った巨大なスイートルームだった。
最初に案内してくれた黒いスーツの男は、エレベーターの中まで付き添ってきたが、エレベーターから降りることはなく、そこで別れた。
「先にシャワーを」
部屋に入ると、桜子は修平にシャワーを促した。
その風呂場だけでも、自分がひとり暮らしをしている部屋くらいの大きさがあると思いながら、それでもどこか落ち着いている自分に修平は少し驚いた。
相手は有名人といえる女性で、しかもかなり美人だ。年齢は確かに記憶していないが、まだ20代前半の自分よりは随分年上だろう。
こんなに格が違う相手を前にすれば、萎縮して機能しない男も一定数いるだろうが、修平はむしろこの状況に強い興奮をおぼえていた。
修平は念のために市販の精力剤を用意してきていたが、どうやらその必要はなさそうだと思えるくらいには、これから起こることに対して前向きにテンションを上げることができていたのだ。
レビューを書く