お湯よりも熱く (Page 3)

 湯船から上がって、葵が背中を壁に当てる。葵の片足を持ち上げて挿入すると、葵が敏昭の首にすがりついた。
 押し付けられた胸の柔らかさと中の熱さを堪能しつつ突き上げる。
「あっ、ねえっ、声出ちゃうっ」
「ああ、ずっとキスしていよう」
 お互いの舌を絡めながら動きを合わせる。

「くううん……!」
 2度目の絶頂の後、再びお湯に浸かる。
「あ、さっきお湯の中に精液……」
 葵がお湯をすくう。
「中も外も敏昭のでいっぱいになるね」

「葵、もう……」
「もう駄目。今夜はここまで」
「そんなぁ」
「一緒に暮らすんだもん、これからいっぱいできるわよ?」
「……そうだな」
 2人はゆっくりと慈しむような口づけをかわした。

 翌日、同期たちは眠っている敏昭と葵を覗き込んでいた。
「やっぱり引っ越しって疲れるんだなあ」
「もう少し寝かせておいてあげましょ」
「俺たちっていい奴―」

 勝手なことを言っている同期たちをよそに、敏昭と葵は寄り添って幸福な眠りをむさぼり続けた。

(了)

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