新婚温泉旅行 (Page 4)

「ぁっ…くぅ…」

苦しげな声を出した和彦を見て察した春奈は、スパートをかけるように上下のピストンを激しくした。
じゅっぼ、じゅっぼと卑猥な水音が車内に響く。ぬめりながら締め付けを強くして口で扱き上げられると、和彦は目の前が白くなる感覚に襲われて思い切り吐精した。

「ぁイッくぅ…」

びゅるっと精液が出る。腰をぶるぶると震わせて、久しぶりの射精の快感に和彦は身を委ねた。
春奈はこぼさないようにその精液を口で受け止め、余韻に浸るペニスを2、3度手でゆっくり扱いてから口を離した。

「…はぁ、はっ、ごめ」

まだ痺れるような気持ちよさが残る中、和彦が春奈に謝ると春奈は口の中の精液を飲み込んだ。

「んーん」

首を振って笑うと、春奈は後部座席に置いてあるウェットティッシュを取り、自分の口元を拭った。
そしてもう1枚ティッシュを出して、優しく和彦のペニスを拭った。
唾液でぬめぬめとてかっていたペニスが落ち着いたのを見て、春奈は自分の少し乱れた衣服を整えた。

「宿まで我慢しようと思ってたけど、できなかったね」

照れたように笑った春奈は、上目遣いにに和彦を見やる。

「俺も、我慢してたんだけど…」

「続きは宿に着いてからね?今夜はいっぱいいっぱいしよ?」

耳元でそう囁かれると、今しがた射精したばかりだというのにまたムラムラと情欲が湧き上がってくるのを感じた。
それでも先ほどまでよりは落ち着いて運転ができそうだと和彦は安心し、春奈の手を握ったままゆっくり車を発進させた。

 

奮発して取った宿は1部屋ずつがいわゆる「離れ」になったところで、それぞれの部屋に露天風呂がついていた。
仲居もこちらが専用回線で呼ばなければ絶対に踏み込んでこない、まるで恋人同士のための宿のようだった。

広い和室と、モダンなベッド付き洋室がつながってあるその部屋は大きな窓から緑いっぱいの景色も見え、夕暮れが始まる空の色がロマンチックだ。

部屋に入って一通りの案内を終えた仲居が退室し、自分たちでも部屋のどこに何があるか確認した春奈が、ベッドの上に畳んである浴衣を見て和彦に尋ねた。

「ね、浴衣あるよ、着替える?」

女性用は可愛らしい薄い花柄の浴衣が用意されていて、ベッドの上から嬉しそうに春奈がそれを取る。

「うん…」

和彦はそれにあいまいに返事をしながら春奈に近づき、後ろからぎゅっと抱きしめた。

「それよりさ…」

耳元で低く囁くように言うと、春奈はびくんと肩をすくませた。

「かずくん…?」

和彦は軽く春奈の身体を引いてベッドに押し倒すと、春奈の目をじっと見た。

「だめ?俺もうすぐしたい」

「…だめ、じゃないけど」

「けど?」

「…かずくん、さっき出したじゃん」

車内で一度出したのは、ほんの1時間ほど前のことだ。春奈はそれを気にかけていたらしい。

「出したけど、今ほら」

春奈の手を自分の股間に導く。
部屋に入ってから、仲居がまだいる間から和彦はもう勃起し始めていた。

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