終電のカップル (Page 6)
たまらず陽平はすぐに激しいピストンを始めた。
「あぁっ、あぁだめ、だめようへい…おっきぃ…っ、んんんんっ」
混乱するように喘ぎながら、莉子は激しい反応を見せた。
「あぁん…すご…あぁだめ、だめぇ…っ」
陽平はごつごつと奥を突く激しいピストンをしながら、莉子の膣肉の感触を楽しんだ。
ひだのひとつひとつが弾力をもってぷりぷりとペニスを撫で扱き、奥から溢れる愛液はぐちゅぐちゅと滑りをもって蕩してくる。
「いぃ…おく、あぁぁっ…ねぇすぐ…あぁん、だめ、いっぃぃ」
激しく奥を突き上げるピストンに、莉子は強烈な快感が全身を貫くのを感じていた。
背筋から頭の先まで痺れてしまう気持ちよさに、あっという間に絶頂しそうになる。
「あぁぁっ、あぁだめ…いっちゃ…イッちゃう…だめ、あぁぁん、んんっ、あぁいぃ、きもちぃっ」
腰は無意識にガクガクと震え出し、口から出る声も制御できない。
激しく乱れる莉子の姿に、ますます陽平も興奮して勢いよくペニスを抜き差しした。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。
「いぃぃ、いく、イッちゃぅ…んぁぁ、いくいくいくっ…んぁぁぁぁぁっ」
莉子は自分でも驚くほど淫らな声をあげて絶頂した。
膣肉はきゅうっと締まってペニスを絞り上げる。
ただでさえ陽平にとって刺激の強い膣内が絶頂によりいっそう強く蠢いて、陽平もたまらず込み上げてくるものを爆発させた。
「っ…おれも…っ」
力いっぱいにペニスを擦り付け、陽平も思い切り射精した。
射精する間も腰の動きを止められないくらい、最高に気持ちいい絶頂だった。
「んんんっ…あぁ、あぁぁっ」
最後の一滴までを膣内に押し込むように射精し終えると、脱力した陽平は倒れ込むように莉子の身体を抱きしめた。
そうしてからも2人の性器は互いを求め合うようにしばらくぴくぴくと痙攣し続けるのだった。
*****
「ずっと友達だったけど…」
セックスをしたら気まずくなってしまうのかと思っていたが、事後のまどろみは莉子にとって驚くほど穏やかな空気に満ちていた。
「うん」
「…やっぱ他の人と、して欲しくないかも」
こういうことを言うのも、友情を壊してしまうようで怖かったが、自然と口にできていた。
「俺も…俺もそう思ってる」
陽平も、付き合ってしまったらいい関係でいられるのか不安な気持ちがあったが、事を終えた今は自然に莉子だけを大事にしたいと思った。
その独占欲を、口にしてもいいと思えるくらいに2人は抱き合ってみると相性が良かったのだ。
「…もっと早く、こうしてたら良かったのかな」
「いや、今だから良かったんじゃない?」
2人は改めて互いの身体を抱きしめあってその体温を分け合いながら、同期の仲間たちへの報告をどうすべきか笑いながら相談するのだった。
(了)
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