ある日突然幽霊に取り憑かれたからエッチな抵抗をしてみた!

・作

普通の日常を生きていた主人公だが、ある日突然…女の幽霊に取り憑かれることになる。主人公の生気を奪い取ろうと強引に襲い掛かってくる女の幽霊!なすが儘に肉棒をしゃぶられ精液を搾り取られる!このままじゃ死んでしまうと中出しで応戦する主人公!生きてこの非日常から抜け出せるのか!?

【霊媒体質とは・・・超自然的存在と人間を直接に媒介する事ができる体質のこと。口寄せ・イタコなど】

 

「―――――おーい?生きてるか?」

 声が聞こえる…天国から迎えがきたのか?

「おい!生きてるなら起きろ!」

 顔面に衝撃が走り、反射的に体が飛び起きる。

「悪いが、勝手に入らせてもらったぜ。これ…あんたのスマホだろ?」

 渡してきたスマホは確かに俺の物だった。

「え…あ、ああ。なんで俺のスマホを?」

 失くしたと思ったスマホ…それに、俺の部屋にいるこの男は誰だ?

「頼まれたのさ…そのスマホを届けてほしいって…それよりも何があったんだ?鍵の開いた部屋の真ん中で、全裸でぶっ倒れてるから死んでるのかと思ったぞ?」

 寝る前の記憶が曖昧だ…俺は、服を着ながらこの見知らぬ男に、昨日の出来事を話していくことにした。

「いつも通り、仕事が終わって…駅から帰って…それから…。」

―――――――――

「う…ううぅ…ああ…。」

バタン!!

 勢いよく玄関の扉を閉め、震える手で扉に鍵とチェーンを掛ける。

「はぁ…はぁ…。」

 体中から一気に汗が噴き出す。

 非日常というものは突然訪れるから非日常なのだと実感する…できれば実感したくなかった。

 週末の同僚との目的地を知らされていないミステリー旅行の事を考えながら、最後の残業を終え帰宅する途中、駅前の交差点で信号待ちをしているとき、ナニかに手首を掴まれた。

 心当たりのような出来事はある。

 会社にいるときに知らない女性の影を見たり、電車のホームで誰かに呼ばれたり、ラップ音や勝手に机の物が崩れ落ちるなどなど。

 …心霊現象ってやつだ。

 だが、直接的な被害があったわけじゃ無いから、気のせいだと思い込むことにして無視をしていた。

 扉の向こう…マンションの廊下から人の歩く音がする。

 コツ……コツ……。

 俺は咄嗟に扉から離れ、寝室に飛び込んだ。

 頭から布団を被り自分のベッドに潜り込むと、これは夢だ…これは夢だ…と念仏の様に唱える。

 合わせた両手の右手首にはハッキリと他人の手の跡が残っている。

 それは火傷の様に熱を持つ訳でも、青痣の様に痛みを持つ訳でもなく、姿の見えない自分の存在を俺に強調するかのように残っている。

『ワタシはココにいるよ…アナタは逃げられないの…』

 背筋が凍り憑く…耐えきれない!布団にいても状況は変わらないんじゃないか?

 なんで俺は部屋に帰ってきたんだ…どうせ逃げ込むなら寺でも神社でも教会でもよかったじゃないか!!

 パニックになった自分の行動を恨みながら、自分に何ができるかを必死に考える…。

(外は静かだ…部屋から出る…か?でも、出たところでどうする…近くの神社?場所がわからん)

 そこで気づく、スマホだ…それなら逃げ込む場所がわかる…最悪、坊主とか神主に電話して、助けてもらえばいい。

 ボケットに手を入れて、スマホを探す。

 見当たらない…右のボケットも左のポケットも。どこかで落としたのかもしれない。

 落とした場所は思い出せないが、もしかしたら意外と近くにあるのかも。

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