にくらしい、いやらしい
38歳の克哉はいわゆるデブ専である。自分ではデブ専というよりぽっちゃり好きだと思っているが、明らかに肥満体型の女性とセックスするようになって5年、その魅力にどっぷり浸かってしまっている。今日もマッチングアプリで知り合った初対面のぽっちゃり爆乳女性とラブホテルに入室した克哉。克哉があまり経験したことのない洋風の太り方をした小春の身体にすぐ夢中になると…
「ぽっちゃり」と「デブ」の境界線は常に流動的で非常に曖昧だ。
ラブホテルの部屋、バスタオル1枚の姿で克哉は思う。
いまバスルームでシャワーを浴びている小春は、マッチングアプリを使って知り合った、今日初めて顔を合わせたばかりの女だ。
好ましいと思うか嫌悪するかは別として、ただ「太っているかどうか」という基準だけで問うなら、10人中10人が「太っている」と回答するような、間違いない肥満体型の女である。
ほんのちょっとしたチャレンジのつもりで始めたことが、自分の際限ない欲望を思い知る引き金になってしまったのだと、今はわかる。
現に、決して連れて歩きたいとは思わないはずの小春と、これから汗だくになって交わることを想像するだけで、克哉は激しく興奮し、痛いくらいに勃起している。
小春は、アプリでのやり取りで30歳と言っていた。
女性の年齢は見た目だけでわかるものではないが、肌が白く美しいので若く見えた。
しかし見た感じは若くても実際に30歳なのであれば肉質としては熟れ頃で、柔らかい感触が今日は楽しめそうだとわくわくする。
38歳の克哉は、5年ほど前からぽっちゃり女性をターゲットとするようになって驚くほど年下の女性ともセックスできるようになったが、ぽっちゃり女性に関しては若い方が良いとは一概に言えないと思っていた。
30歳頃から明らかに肌や肉の触り心地が柔らかくなって、揉み心地という意味では圧倒的に克哉の好みになる。
若いぽっちゃり女性のハリと迫力のある身体ももちろん良いが、年を重ねて柔らかくぐずぐずになった肉の感触は、一度味わうと癖になる魅力があるのだ。
克哉は小春がバスルームから出てくるのを待ちながら、部屋の空調や照明を調節し始めた。
エアコンを強めにするのは、暑がりが多いぽっちゃり女性に安心して行為に没頭してもらうためだ。
小春は165センチほどの身長で、女性の中では大きめと言えた。
顔には肉が付いていないタイプで、ばんと張り出した爆乳とぶりんぶりんの尻が服の上からでも強烈に主張していた。
太り方がどこか海外の女性めいていたので尋ねると「おじいちゃん…が、ハーフ?だからクォーターでもなくて…何て言うんだろ、でもちょっと入ってますね」と笑った。
ぽっちゃり女性の魅力にはまってから多くの女性とセックスをした克哉だが、このタイプの肉づきの女性とは初めてだ。
小春の迫力がありながら柔らかそうな身体を思い出しながら、あんなことをしたい、こんなことをしてもらいたいと考えていると、克哉は我慢できないほどに興奮が高まるのだった。
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もともと克哉は、ただ巨乳好きなだけだった。
おっぱいは大きければ大きいほど良いというのが彼の信条で、好みのアダルト動画も巨乳や爆乳が基準だった。
巨乳でさえあれば他のことはあまり気にせず、乳房の大きさを求め続けた結果、一般女性では見かけないレベルの爆乳に辿り着いた時、その女優の全身を見たら太っていた、というのがぽっちゃり好きになる入り口だった。
情景が目に浮かぶ、最高……!
もちまる さん 2023年10月25日