雨の喫茶店 (Page 3)
息も絶え絶えに、苦しそうに、それでも礼奈ははっきり言った。
裕司は彼女を傷つけることに対する覚悟をようやく固めて、彼女の身体を強く抱きしめた状態でペニスを押し込んだ。
礼奈はしがみつくように裕司の身体を抱き返して、身体を震わせて痛みに耐えた。
根元まで入ってからしばらくそのまま動かず、硬く締まった膣内にペニスを馴染ませるように、2人はじっと抱き合っていた。
こんな風に初めてのセックスは大変だったが、そこから時間をかけて2人は少しずつ少しずつセックスの悦びを覚えていった。
裕司が毎回丁寧に前戯をしたおかげか、ほどなくスムースな挿入とピストンができるようになり、膣内の性感帯が開発されてからは礼奈もどんどん積極的になった。
今となっては礼奈の方からセックスを求めることも多いし、圧倒的に感じるようになった礼奈は裕司の前では激しく乱れている。
処女と付き合って、初体験に苦労していた頃には、こんなに充実したセックスライフが送れるようになるとは裕司も思っていなかった。
信頼しているからこそ自分も相手もとことん乱れることができる悦びに2人は夢中で、交際から3年が経とうとする中でも情熱的な性愛を得ているのだった。
「ぁ…ん、ちょっと…っ」
客のいない店内、そのカウンターの下で、何食わぬ顔で礼奈の尻を撫でている裕司は、非日常的な状況の中で興奮を高める。
礼奈の声ははっきり喘ぎ声とわかるほどに甘く濡れてきて、彼女も興奮の中にいることがわかると、裕司もその欲望を抑えきれなくなる。
裕司は礼奈のスカートの裾からするっと手を入れ、今度は太ももを焦れったいくらいのスピードでゆっくり撫で上げた。
「んっ…店長…」
期待する気持ちを逃がすように、礼奈はふぅっと艶かしく息を吐いた。
しかしそれでも自然と尻を振ってしまい、このまま快楽をどんどん貪りたい欲求が自分に対してもごまかせなくなっているのを礼奈は感じていた。
「ぁ、そんな…あぁっ…」
ごく小さな声をため息のように漏らしているつもりでも、だんだんとそのトーンが上がっているのがわかる。
もちろん、人のいない店内で聞こえて困る相手がいるわけではないが、こんな状況で行為に没頭する訳にはいかないという理性はまだ残ってもいる。
裕司は焦らしながら太ももを撫でさすり、礼奈が下唇を噛んで堪えようとしながらも、立っているのがおぼつかなくなり体重をカウンターに預けた頃合いを見てショーツ越しに割れ目に指を這わせた。
「んぁっ…あ、だめ、だめ店長…」
我を失い恋人の手に身を委ねそうになる自分をどうにか押しとどめるために、カウンターについた手に力を込めるが、礼奈は甘い刺激を待ち侘びる身体の震えを抑えることができない。
すきです…
ゆ。 さん 2022年10月17日