雨の喫茶店 (Page 6)
40分ほどが経過して、老紳士は「会計を」と言った。
いつもより滞在時間が短いのは、さすがに降り出しそうな雨を警戒してのことか。
「かしこまりました」
裕司が答えてレジに向かう。
「420円です」
「はい」
ちょうどの小銭で支払うと、紳士は言った。
「閉められるところだったんでしょう、申し訳なかったですね」
「とんでもない、でも今日はもう閉めようと思ってます」
裕司は笑顔で答え、客を送り出した。
「ありがとうございました」
客が見えなくなるのを待って、裕司は店の外のボードを「CLOSED」に変えた。
そして店のドアに鍵をかけると、振り返って礼奈を見た。
礼奈は我慢の限界というように目を濡らして、こちらを見つめていた。
堪えきれないのは裕司も同じだ。
何も言わず店の電気を消してカウンター内に戻った裕司に、すがるように礼奈が抱きついてきた。
「お願い…もう、もう無理…っ、すぐしたい…」
涙声で礼奈が言う。
実はあの客が滞在している間も、カウンターの下で裕司は礼奈の太ももや尻を撫で回していた。
決してカウンターの外からは見えないように、そして礼奈が声を上げてしまわない程度の弱い刺激を与え続け、長く長く焦らしていたのである。
もとより、何もされずとも礼奈の激しく昂った身体が40分で収まりはしなかっただろう。
しかし触れられ続けたことで、先ほどまでの行為を思い出し、期待感が高まり、疼きがどんどん強くなっていた。
そして次第に2人は「この人が帰ればすぐに」「この人が帰ればすぐに」と思うようになり、互いにその気持ちが通じていることにも気づいていた。
客が帰り、2人は堪えていた欲望を爆発させるように激しいキスを暗い店内で始めた。
まだ午後3時ほどだが外はやや薄暗く人通りもほとんどない。こうして店内の電気を消してしまえば外からは何も見えないが、それでもカウンター内で2人は行為に及んだ。
「んんっ、ふぅ…んっ」
店を閉めた安心感からか、礼奈は甘い声を漏らしながら貪るように舌を絡めてくる。
くちゅくちゅと音を立ててキスをしながら、礼奈は裕司のペニスに手を伸ばした。
ギンギンに勃起しているそれを服の上から撫でさする。
唇を離すと、裕司はくるりと礼奈の身体を回転させてカウンターに手をつかせた。
すると礼奈は待ちきれないとばかりに尻を突き出す。
こんなことは初めてだが、裕司は自分のズボンと下着を下ろしてペニスを露出させると、玲奈の後ろにまわってそのスカートをめくり上げた。
びしょびしょに濡れたショーツを剥ぐようにおろし、堪えきれず一息に後ろからペニスを突き刺した。
「んぁぁぁぁぁっ、あぁ、あっあっあっあっ」
礼奈の膣内はどろどろに熱く蕩けてきゅうっと締まり、その後全身をピクピクと震わせた。
すきです…
ゆ。 さん 2022年10月17日