兄嫁の淫靡な誘惑
大学生の白石直人の家に、近くに住む兄の妻である真由がやってきた。月に一度、晩御飯のおかずを作って持ってきてくれる美しい兄嫁を襲う形で関係を持ったのは半年前だったが、そこからもセックスを含めて月一の関係が続いていた。はじめは怯えや恐怖が強かった真由から、近頃は積極的に応じる姿勢を感じた直人は、今回は自分から手を出さずにいようと決める。すると直人の狙い通り、欲情して堪えきれなくなった真由から誘惑し始めるのだった…
ドアチャイムの音が鳴って、集中して勉強していた白石直人ははっと顔をあげた。
玄関まで向かいながら、壁にかかったカレンダーを見やる。20日前後にいつも訪れるあの人だろうかと想像しながら扉を開けると、案の定そこにいたのは義理の姉の真由だった。
「義姉さん…」
「おかず作ってきたよ、上がっていい?」
明るい声で言うと、真由は直人の返事も聞かず直人の部屋に上がった。
「…」
「一緒に食べよう?今日は信行さん遅くなるって言ってたから私家に1人なの」
毎月同じ話をする。
毎月こうしておかずを持ってきて、直人の家で夕食を一緒に食べて、そしてセックスをして帰るのだ。
*****
出来のいい兄の信行がストレートで入った偏差値の高い大学に入るのに、直人は2年の浪人生活を要した。
そうして苦労して入った大学に通うために決めたアパートは、結婚したばかりの兄夫婦が住むマンションのすぐ近くで、兄も妻の真由も親元を離れて生活する直人の世話をなにかと焼いてくれていた。
大学生活も終盤に差し掛かり、どうにか就活を終えた直人は卒論制作の準備に本格的に取り掛かったところだ。
兄のように一流企業というわけではないが、それなりに納得のいく結果が出せたとは思っている。
*****
たまにおかずを作って持ってきてくれていた真由と初めてそういう関係になったのは、ほんの半年ほど前のことだ。
その頃直人は就活がなかなか上手くいかず、ストレスが極限まで高まっていた。
兄の妻である真由は、優秀な兄に似つかわしい美しい女性で、むっちりとした大きな乳房が初めて会った時から直人の心を刺激していた。
真由とはそれまでに何度も会っていたのに、その日に限って湧き上がる情欲が抑えられなかったのは意地の悪い質問をした面接官の面差しがどことなく兄と父に似ていたためかもしれなかった。
何かと比較され続けた兄に鬱屈した思いを抱き続けた直人だったが、その憂さを晴らすために都合の良い女体が目の前に差し出されたとさえその時は思ったものだ。
ほとんど無理やりに真由を犯したその時、真由はもちろん拒んだし涙すら流していた。
兄に告げられたら全て終わってしまうと後になって直人は青ざめたが、真由は1ヶ月後に何食わぬ顔でまたおかずを持って直人の家にやってきたのだ。
そうしていつの間にか、月に一度のルーティーンのように夕食をともにしてセックスをする関係になっていた。
真由は多くを語らないが、直人の求めに応じるというより最近は自分から積極的に行為に及んでいるようにも見えた。
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