兄嫁の淫靡な誘惑 (Page 2)
「ちょっと温め直すね、お鍋使っていい?」
「ああ、どうぞ」
真由は上着を脱いで、台所に立った。
その後ろ姿をまじまじと見て、直人はやはり「派手」になったなあと思っていた。
真由が着ていたのは薄手のピッタリとしたニットワンピースで、身体のラインがくっきりとわかるものだ。
大きなバストも、豊かなヒップの丸みもわかる。男の情欲をそそるための服装だとすら言える。
ほのかに香る花と果実の混ざったような甘い匂いも、はじめの頃は感じなかったものだ。
間違いなく、真由の方がもう抱かれたがっている。
直人は、これまで自分が真由を襲ったり誘う形でセックスしてきたのを変えて、こちらから手出しをしなかったらどうなるのかに少し興味が湧いた。
真由の姿を見た時からムラムラとした気持ちは当然湧き上がっていたが、今日は自分からは動かず、真由がどうするのか見てみようと直人は決めた。
「ごちそうさま」
「…お粗末さまでした」
「いつも悪いね、義姉さん」
「…ん、大丈夫」
ダイニングテーブルの向かいに座っている真由は、熱っぽい視線でこちらを見つめていた。
食事を終えると、あるいはそれすら待てずに直人の方から真由にちょっかいを出してなし崩しに行為に及ぶのがここ数回のお決まりのパターンだった。
「それ」を待っている。真由の潤んだ目からは情交への期待が零れ落ちそうになっていた。
しかし直人はいつものように不躾に真由にしゃぶりつかず、落ち着いて振る舞った。
真由のワンピースは胸元が深く開いたもので、そこから溢れんばかりのたっぷりとした重いバストが深い谷間を作っていた。それを見せつけるように真由は両腕で胸をぐっと寄せ、大きなバストをダイニングテーブルに乗せかけている。
今すぐにでもその乳房をめちゃくちゃに揉みしだきたい。そして間をおかずいきり立った自分のペニスを挿入したいと直人は思うが、それを堪えていた。
そうしても真由は応じるだろうが、真由から仕掛けてくれれば、それに勝るものはないと思ったからだ。
「洗い物、今日は俺がするから」
「え?」
直人が立ち上がって食器に手をかけると、真由は驚いた顔をした。
「持ってきてくれた器も、今洗っちゃった方がいいでしょ」
「あぁ…でも」
「たまには俺がやるよ。義姉さんはあっちでゆっくりしてて」
テレビを置いたリビングの方を目で指して、直人は食器を流しに運んだ。
「…あ、ありがとう」
困ったように答えて、真由はリビングへ向かう。
テレビを点けた音を背後で聞きながら、直人は水を出し、食器を洗い始めた。
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