兄嫁の淫靡な誘惑 (Page 4)
「したいの?」
直人は我ながら意地の悪い質問だと思いながら問いかけた。
「…っ、そういう訳じゃ…」
真由を初めて犯したときから、性経験は少なそうだと感じていた。
そういう女性が自分から「したい」と言うのは難しい。しかし直人は言わせたかった。
真由が重ねた手を取り、直人は優しくその手をきゅっと握って語りかけた。
「そうだろ?俺も、義姉さんが嫌がってるのに毎回困らせてたなって反省したんだ」
「…」
「兄さんにも顔向けできないことしてるってわかってた。だけど許してくれてた義姉さんのためにも、ほら、内定も出たことだしね、そろそろ俺もちゃんとしないとって」
「そう…」
どうしていいかわからない顔で、真由は受け答えをした。
そして軽く握られた手をじっとりと汗ばませ、無意識に指を蠢かせて直人の手の甲をさする。
「…もう、嫌になっちゃったのかなと思った…私みたいなおばさん」
意図せず口からこぼれたように、真由が下を向いてつぶやいた。
「おばさんとか言うなよまだ20代だろ…義姉さんが嫌になったとか飽きたとかじゃないよ。こんな綺麗でスケベな身体の義姉さん、今だってやりたくてたまんないけど堪えてるんだ…わかってよ」
直人が言ったことは本心でもある一方で、直人の策略でもあった。あと一押しで真由の方からセックスに持ち込んだ既成事実が作れると思っての発言だ。
そして狙った通り、その瞬間は訪れた。
直人の言葉を聞いてはっと顔を上げ、2人は目を合わせた。
真由の瞳は濡れ、唇はうっすらと開いている。
「じゃぁ…」
真由は吸い寄せられるように直人に近づき、直人の唇を奪った。
口付けは真由の誘導であっという間に深くなり、真由の舌が直人の口内をぐちゅぐちゅとうごめいた。
真由はその厚い唇全体で直人の唇を柔らかく挟み込むようにして包み、細かく啄むようにちゅ、ちゅ、と吸ったかと思うと次に舌を使って直人の舌や上顎を舐った。
直人は出来るだけ自分からは真由を貪らないよう、しかし拒絶することなく受け身のキスを続けた。
卑猥な水音を立てるキスをしばらく続けた後、互いの唾液でぬらぬら光った唇を指でゆっくり拭って真由は言った。
「我慢しないで、堪えないでよ」
「義姉さん…?」
「私も…直人くんと…したいの」
消え入りそうな声だったが、確かに真由が「したい」と言った。
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