ある官能小説家の失敗~ゴーストライター食ったら喰われた!~ (Page 2)
下着を脱がせながらの激しいキスから始まり、自分の髪を洗ってくれながらも「空いた部分で出来るだけのことを」と男は言い、目を閉じたままのフェラチオ、更には背中を洗われながらの素股に胸をもまれ、乳首を刺激され、絶頂しそうになる。
風俗だったらもうフルコース終わりじゃないかしら……と奈月はぼんやりと考えた。流石に顔を洗う時は何もしないだろうと思ったが、両手が空いた男は後ろから素股を続けながら乳首やクリトリスをいじり倒してきた。
これには奈月も参ってしまい、足が立たなくなり洗面台にしがみつくと、やっと男は体を離し、顔をきちんと洗わせてくれたが、耳元で先程までの奈月の痴態を囁き続けることは忘れなかった。
顔を洗い終わり、オールインワンゲルを顔に塗って保湿を済ませた後、男の囁きのせいか、奈月は自分の蜜が股間からあふれ出して足元を濡らしているのに気が付いた。
「流石は本職ですね、先生……素晴らしい。風俗嬢でも言葉だけでは、こんな
に濡れませんよ」
男の顔は、純粋な喜悦に満ちていた。
「まずは調べさせていただきますか」
男は奈月をベッドに寝かせた後、脚を開かせ、女性器を丹念に調べ始めた。そうだ、自分がゴーストライターとして書いた短編に婦人科医と患者を主人公にしたものがいくつかあった。思い出すのも悔しい。
「一応は拭いたというのに……貴女ときたら、自分で書いた物を思い出していたんですか」
男は舌なめずりをした。
「職業病ですね、自分もそうですが」
奈月は男の股間を思わず見やり、真っ赤になった。素股だけで2回は射精したはずなのに、今また勃起している。表面の血管がどくりどくりと動いていると錯覚しそうな程、猛って激しく上を向いている。
「ああ……でも一度は僕が濡らしたい。飲み干させてもらいます」
さんざんいじられ大きくなったクリトリスに上唇を当て、男は奈月の蜜をすすった。だが奈月とて、副業はゴーストライターとはいえ官能小説家である。すすられるたび、新しい蜜が自分の中からトクトクとこぼれ出しているのが分かる。男の上唇の微妙な動きを、クリトリスはしっかり感知していた。わずかな刺激だが、奈月にとっては十二分だった。
「なんてひとだろう……貴女は。貴女のここは蜜の洞窟だ。蜜に満たされた、蜜肉で出来ている。どれだけ愛撫しても乾いた肉の洞窟のままの女もいるというのに、とろとろの蜜がどんどん湧き出してくる……」
男は一飲みしてから陶然とつぶやく。
「もう、いいですか?並みの女性ならまだ我慢出来ますが……僕がつらい」
幸せな失敗
タイトルに釣られて読みました!
女性が優位になる点と描写が官能的でリアルな点でこの作品はとても素敵だと思いました。
とと さん 2020年6月4日