ある官能小説家の失敗~ゴーストライター食ったら喰われた!~ (Page 4)
男は溜息をついた。奈月を散々弄んで性奴隷にしてみようと思っていたが、奴隷になるのはこちらのようだ。ネタ集めのため未婚でいたが、もう一度する以上、自分も責任を取るしかあるまい。
今度は男は黙って、後ろから奈月の蜜洞を貫いた。力を抜いているとはいえ、普通の女性よりも激しい締め付けが来た……男は自分に言い聞かせた。今度は奈月が悲鳴を上げても、自分本位に動くしかない。他の部分をいじるなどもってのほかだ。
「あ、あ、もっと奥まで……全部入れて。思い切り突いて……あうっ!」
子宮口まで男根が届くと同時に、奈月は嬌声を上げた。
「あん、あん、は、激しい……ひうっ!中で先生のとぉ、私の中の壁がこすれてるう、たまらないよお。ピストンだけじゃイキたくないけど、イキそう、イッちゃいたいぃ!もっとこすって……せんせぇ……お願い」
奈月は快感に酔い、余りの良さに涙をこぼした。
だが男は黙って出し入れを繰り返す。体中に脂汗が浮いていた。一度だけ深々と貫いただけでも、あやうく射精しそうだった。細切れなピストンだけにしていたが、あとどれだけ保つだろうか……もういい、責任は取ろう。
そう決心して亀頭だけ残るまで抜き、一気に奈月の最奥まで突き刺す。それを繰り返した。
「せんせぇ、すごいい……中が全部こすれてるのぉ、入り口から奥まで。幸せ……もうピストンだけでイカせてぇ、イキたいよお。いっぱいピストンして、いっぱいこすって!
あれ?ねえ……せんせ……せんせ?」
動きが止まったのをいぶかしく思ったのか、奈月が振り向いた。顔中が涙まみれだが、よがり泣きなのは明白だ。表情は甘く蕩けきり、最愛の恋人を見つめるような目で、男の顔を見ている。
「……ッ!!」
男は覚悟を決め、抜いては最奥まで突き刺し、を繰り返した。こちらもひくひく動く蜜洞に柔らかく、だが男の精を搾り取るように締め上げられながら包み込まれ、もう限界だった。
「あ、あ、全部こすられてイくの初めてぇ……こんなにいいのね、知らなかった。ひあ、うっ、あう!あ……ふっ、うぅん……」
快感を味わい尽くし、蕩けた奈月の顔を見ながら、男は二枚の避妊具の中で果てた。疲れ果てていたが、今度は超厚手のコンドームを使い、奈月をもっと楽しませてやりたい、とだけは思い付いた。
そして二人はつながったまま、奈月のベッドで眠ってしまった。
いつのまにか、壁掛け時計は3時30分を差していた。
幸せな失敗
タイトルに釣られて読みました!
女性が優位になる点と描写が官能的でリアルな点でこの作品はとても素敵だと思いました。
とと さん 2020年6月4日