沈黙の休日を過ぎて特別な毎日へ (Page 6)

「すっかり子宮も降りて、奥の方までヌルヌルですね。入り口は私の精液が欲しいってきゅきゅう締め付けてきていますよ」

 そう言いながら、ふっとトシちゃんは腰を抜いた。
 私はあと少しで今日何度目か分からない絶頂を、しかも中からの絶頂を迎えようとしていたのを逃し、少しだけ物足りない気分を味わう。
 そんな思考になってしまったことに気付いたときには、トシちゃんに四つん這いにさせられていた。

「そんな初めてで感じちゃってる静さんには……、後ろからもしてあげますね」

 トシちゃんは私の恥ずかしい部分を大きく開くと、再び自分のペニスをあてがってきた。
 そして、間髪入れずに奥まで貫いた。
 先ほどまでとは違う部分を刺激されて、思わず背中が反るほどの衝撃があった。

「ふぎゅっ! あっんぅっ、あっぁあっ!」

 まるで動物の交尾のような荒々しいセックス。
 先ほどまでの正常位とはまったく違う快感が私を襲っていた。
 床に顔を横たえ、舌を出してはぁはぁと快感に喘ぐしかない。
 そんな私を上から見ているであろうトシちゃんは、まるで道具のように乱暴に扱ってくる。

「トシっちゃんっ! はげしっ、んふぃいいっ! んゃぁっ、ふぐっ! あっ」

 私の嬌声が止まることを知らず、もはや言葉を発せなくなるほどになっても、トシちゃんは腰を動かし続けていた。
 脳がまったく動かなくなるほどの快感に揺さぶられ、私は恥ずかしさなどかなぐり捨てて声にならない叫び声を上げていた。
 それはまさに雌と言って差し支えなかった。

「ぅんっ! あっぅんっ! ふぁっあっ! ふぃっ! ふぃふぅ……」

 あまりに攻められすぎたせいか、私はパタリと床に体を横たえてしまう。

「静さん、お疲れみたいですね。じゃあ、こっちを向いてください。最後は前から一緒にイきましょう」

 私はトシちゃんに言われるがままに態勢を変え、再び彼の分身を受け入れる。
 トシちゃんの顔を見ながら、再び入ってきた瞬間の多幸感。

(ああ、これだ、これを欲しかったのだ)

「ああっ、静さんっ、ヤバいです。でも、早くしますねっ」
「あっ、ああっ! あんっ」

 私は嬌声で返事をするのがやっとだった。
 もちろん、それはトシちゃんに伝わったらしい。
 私を抱きしめるように腰を打ち付けるスピードが上がった。

「イってる静さんのナカで、もう何度もイってますね。私のおちんちんで。こんな細い体なのに、しっかり咥え込んで。骨盤に当たってますよ」
「っくぅんっ! あぁぁぅっ! ああああっ!」
「で、出ます。静さんのナカに出しちゃいますっ!」
「あぁっんっ! トシちゃぁぁぁんっ!」

 一際高い声を出して、私はトシちゃんの精液を体の中で受け止めた。
 もちろん、この一回だけで終わるはずもなく、その日は一日中ベッドの中で過ごすことになった。

 翌朝、目が覚めるとトシちゃんはぐっすりと私の横で眠っていた。
 それがなんだか嬉しくて、思わず微笑んでしまう。
 無茶苦茶な方法だったけれど、トシちゃんは私を救ってくれたのだった。
 ピアノが弾けるようになるかどうか、どうなるか分からないけれど、これからも私は生きていくだろう。
 それだけは確かだと思い、私はトシちゃんにキスをすると、彼の胸に再び飛び込んで二度寝に入るのだった。

(了)

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