デーモンスレイヤー (Page 2)

 黒髪ロングの少女……黒野サキのローファーが路面を蹴る。
 瞬時に悪魔との距離を縮めたサキは、長剣を突き出す。
 悪魔の喉を突き刺すかと思った長剣だが、悪魔は後ろに跳んで長剣の一撃を避けた。
 サキは一歩前に出て、また悪魔の喉を狙って長剣を突き出す。
 悪魔は上半身をひねって長剣をかわし、

「調子に乗るなよ!」

 鉤爪が生える手を突き出した。
 サキの体など簡単に引き裂けそうな鋭い鉤爪。
 だが、悪魔の鉤爪が彼女の体を引き裂くことはなかった。
 鉤爪が引き裂く瞬間、サキの姿が消えていた。

「なにっ!?」

 鉤爪は確実にサキを引き裂く……そう思っていた悪魔は驚く。
 上を見る。悪魔の視線の先には、黒いスカートをはためかせながら落下してくるサキの姿があった。
 サキは鉤爪に引き裂かれそうになった瞬間、高くジャンプしてかわしたのだ。
 落下するサキは長剣を逆手に握る。
 長剣の切っ先が、悪魔の左目に突き刺さった。

「ぐああっ!」

 悪魔の悲鳴が響く。

「消え去りなさい」

 静かに言い、着地したサキは長剣を突き出す。
 突き出された長剣は、悪魔の胸に深々と突き刺さる。
 ビクンッと痙攣する悪魔の胸から、サキは長剣を抜く。
 ドス黒い血をまき散らしながら、悪魔の巨体が倒れた。
 サキの目の前で、倒れて動かなくなった悪魔の肉体に変化が生じる。
 悪魔の巨体が少しずつ塵(ちり)と化していく。塵と化し、消滅していく。
 数分で、悪魔の体はサキの目の前から消滅した。
 そこに、悪魔がいたという痕跡は少しも残っていない。
 悪魔が完全に消滅したのを確認したサキは、背を向ける。
 歩きだす彼女の手に、長剣は握られていなかった。

◇◇◇

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