電車内の誘惑 (Page 2)
「おはよう、香織さん」
後ろから聞こえた聞き覚えのある声に、香織はうつむいた。
やっぱり来た……。
脅しに屈するしかなくて、同じ電車に乗るしかなかった。
「……また、触るの……」
「まあね。言っておくが、今日だけじゃなくてこれから毎日同じ電車に乗るように。いいね?」
「分かったわよ。触りたきゃ触ればいいでしょ」
相手は一人。触り始めたら手首を掴んで痴漢だって叫んでやる。そして、駅員に突き出してやる。
「覚悟を決めたようだな。それでは」
「ひゃあっ」
シャツがはだけられてブラジャーのホックがはずされた。
「手際良すぎでしょ……!」
「これで、騒げば君が困るだけになった。おかしなことは考えないことだな」
「くう……」
乳首をゆるゆるとこすりながら、ショーツの上からさわさわと触られた。触れるか触れないかくらいの微妙な指使いだった。
「ん……」
なんか、もどかしい……。
「感じやすいようだね。もうシャツの上からでも分かるほど勃っているよ」
シャツを引っ張られて胸に押し付けられた。香織の乳首が尖ってシャツの生地を押し上げている。
「舐めて」
「んくっ」
口の中に男の指が突っ込まれた。
「指に舌を絡めるんだ」
「うう……」
言われた通り舐めると、指が抜かれてシャツの上に移動した。唾液に濡れた指がシャツを濡らす。
「ほら、見てごらん」
胸の一部分だけが濡れて、乳首がぷっくり赤く浮き上がっている。
自分の胸がこんなになってるなんて……恥ずかしすぎる……。
「こんな姿を他の人に見られたら、言い訳できないな」
「いや……」
直接触られずに、周辺を撫でられる。時々、爪がかすって腰が跳ねる。陰部を撫でる手も緩やかで物足りない。
「して下さいとおねだりしてごらん」
「はあ? 痴漢なんかに、誰が……あっ」
緩やかな動きに、時折強い刺激が混ざる。耐えきれなくなってきて、香織は小声で言った。
「……し、して……」
「ちゃんと言ってごらん?」
「し……して、下さい……」
キュッと乳首をつままれて、指がクリトリスをひねった。
「んんん……っ」
香織が震えると、男が離れた。
「今日はここまで。また明日」
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