電車内の誘惑 (Page 3)
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「さて、今日はもう一段階進んでみようか」
男は香織の後ろではなく、前に立った。
初めて顔を見た。思っていたより年上で、父親に近い年齢くらいそうだった。痴漢などしそうにない穏やかそうな顔が意外だった。
シャツがはだけられて、いつものように乳首をつままれる。
それだけじゃなく、ショーツがひざの辺りまで下ろされた。
「ひ、い!」
ずぶ、と指が第一関節まで香織の内部に沈み込んできた。痛みと異物感でたまらず、香織は男にしがみついた。
「痛……む、りぃ」
「中はきついな……さすが初物だ」
「うう……」
指を入れたまま、乳首をいじられる。慣らすためなのか、指は動かされないが、電車の揺れで微妙に中を突いてくる。そのうちに、一気に根本まで突き入れられた。
「ひっ……!」
涙がボロボロこぼれて、男の高そうなスーツを濡らしていく。いい気味、なんて思う余裕もない。
「痛いか? これから良くしてあげるから、我慢しろ」
嘘……。こんなの、気持ち良くなる訳ない……。
「足を広げて。そんな風に挟まれたら指を抜けなくなる」
痛みで思わず閉じていた足を撫でられ、香織は震えながら足を開いた。
「そう……いいよ。俺にしがみついていていいから、足は広げておくんだ」
「んっあっ」
ゆっくりと指が抜き差しされる。少しずつ痛みが薄れてきた頃、男の指がある一点をかすめた。
「っあ……!」
「いい所に当たったようだな」
「そこ、こすらな……あ、ああ、うあん」
身体の中の快感のスイッチを押されているみたいだった。痛かっただけなのに、だんだん気持ち良くなってきている。
駄目、これ、なんかヤバい……。おかしくなる……っ。
男を押しのけようとすると、指が二本に増えた。
「ひうんっ」
「いい声で鳴き始めたな。もっと太いものもあげるけれど、今日は指だけだよ」
「もっと太い……? あ、う」
「ここは電車内だよ? あえぎ声は可愛いが、もっと抑えないと周りに聞かれてしまうぞ」
「む、無理……あん、ああ」
「それじゃ、自分の指をくわえて。そう、そのまま」
「んふ、く……」
声が出そうになると指を吸って我慢する。それだけじゃ耐えられなくて、男の肩に顔を押し付ける。
「ふく、んん、……んっんんーっ……」
中をぐちょぐちょにかき回されて、下半身が気持ち良さでとろけそうだった。
「んくう……!」
そして香織は今日も、電車の中でイッてしまった。
指は自分の唾液でトロトロに濡れていた。男のスーツも香織の涙や唾液で濡れている。しがみついていたせいで、しわが寄っていた。
「ずいぶん汚してくれたものだな」
「あ、あなたが悪いんでしょ……」
「ふふ……電車内ではこれ以上は難しいな。土日は平日ほど混んでいないだろうし……。明日は駅の西口近くのコンビニの前に来なさい」
「え……?」
「時間をかけて、じっくり感じさせてあげるよ……楽しみにしていろ」
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