電車内の誘惑 (Page 5)

「ひぐう……っ。も、イカせてぇ……イキたい、イキたいよぅ……」
「そうだな、それではそろそろいいかな」
「え……？」
　指が抜かれ、男がズボンを下ろした。
　何……、これ……。これ、挿れるの……？
　香織が固まっていると、男が笑った。

「怯えなくていい。すぐに良くなる」
「あ……そんなの、無理……壊れる……」
「力を抜け」
「無理ぃ……っ。ああ、あぐうううっ」
　入って、きた……っ！

「平気か？　まだ先しか入っていないが、全部挿れていいか？」
「だ、め……」
　これでまだ先しか入ってないの？　無理、こんなの……。
　意識を逸らすためか、乳首をいじられて愛撫される。
「は、あう」
「……良くなってきたようだな」
　男が微笑み、探るようにゆっくり腰を動かし始めた。

「それじゃそろそろ、奥まで挿れるよ」
「ひ……ぐう！」
指なんか比べものにならない。内臓が全部押し上げられている気がする。圧迫感と痛みで涙があふれる。
「ほら……全部入ったよ」
「うあう……きついよぅ……」
「いい子だ。よく耐えたな」
　頭を撫でられ、そのまま、キスされた。

　男にほめられたの、初めて……。キスされるのも……。ファーストキス、なのに……。
　何だか嬉しくなる。頭の片隅で冷静な自分がそう考えるのは危険だと叫んでいるけど、幸福感が込み上げてくる。

　男は動かずに待っていてくれている。少しずつ痛みが薄れてきて、香織は囁いた。
「……もう、大丈夫だと思う……」
「それじゃ、動かすよ？」
「うあんっ！」
　身体の奥を突かれて、香織は仰け反った。

　何……？　今の……。
「きつくて押し出されそうだね……でも今、ぞくっときただろう？」
「う、うん……」
「すぐに気持ち良くなるよ」
　男が腰を動かし、抜き差しが始まった。最初は探るようにゆっくり、そして徐々に速くなっていく。身体の奥が熱くて全身が火照って汗が浮く。

　すごい、これ……。気持ちいいとこに全部当たってこすれてる……！
「も、イク、イッちゃう、ああ、あああっ」
「いいよ、イクんだ」
「ああああっ！」
　最奥を突かれて、香織は絶頂を迎えた。

「あうううん……んあんっ。あ、な、なんで？」
　イッたのに、中をこすられて香織は男を見上げた。
「俺はまだイッてないよ？」
「あ……あああっ駄目、こんな、すぐイッちゃうっ」
「いいよ、いくらでもイクといい」
「くっ……あっ」