ゲリラ豪雨の海で (Page 2)
「おい、何してるんだよ」
「片付けは終わりましたよ?」
渚は小首を傾げてにこっと笑う。
確かにすっかり座敷席は片付いている。
「いやそうじゃなくて…何で脱いでるんだって」
「汗かいちゃったし…雨でベタベタして気持ち悪いんだもん」
「…」
「あぁー、エッチな目で見てる?」
「馬鹿言うな」
からかうようにケラケラ笑う渚の白い葉が、小麦色に焼けた肌に映える。
*****
1週間前、今日と同じように渚がひとりでバイトに来た日の夕方、自宅で一度彼女を抱いた。
その日は売り上げが良く、機嫌が良かった智則が閉店後に軽く飲もうと渚を誘った。
智則にしてみれば姪っ子と同じ年齢の若い女の子だと思っていたため何の気なしに誘ったのだが、いざ部屋に2人きりになるとやや気まずくなった。
酒を飲んでいるうちに互いにムラムラして、誘われるままに抱いてしまったのだった。
弾力のある若い身体を味わうように濃厚なセックスをしている間は夢中だったが、あとになって後ろ暗い気持ちになった。
姪っ子と同じ年齢の女に欲望を感じて抱いてしまった後ろめたさと申し訳なさから、それ以降智則は渚に素っ気なく接するようになっていた。
*****
海の家の店内とはいえ、渚への気まずい思いを抱えたまま2人きりでいることに智則は少し緊張している。
早めに彼女を帰さなければ。
そう思って急いで作業を終わらせると、智則はできるだけ渚の方を見ないようにして声をかけた。
「竹内、上がっていいぞ」
智則がレジカウンターを出たところで、渚がこちらにつかつかと歩いて来た。
「オーナー…しよ?」
囁くように言った渚が智則の腰に腕をからめるように抱きついてきた。
「…おい」
渚は智則の背中に回した手で、背筋をなぞるように上下に撫でた。
三角ビキニから溢れそうなハリのある巨乳がぎゅっと押しつけられる。寄せられた谷間が視界に入って、嫌でも智則の興奮を煽る。
「やめろ」
制止の言葉を吐きながら、しかし智則は渚を引き剥がそうとはしなかった。
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