人妻玩具 (Page 6)

「痛いのは嫌か?」

 彼が訊ねると、陽奈子は顔を覆ったまま何度も頷いた。
 
「なら、俺の言うことをよく聞け。一度しか言わないぞ」
「……はい」
「パンツを脱げ」
「え?」
「嫌か?」

 さっと加々野は手を振り上げた。それを見て陽奈子は慌てて体を起こし、下着を脱ぐ。彼は脱いだ下着を陽奈子の手から奪い、部屋の隅に放り投げる。
 
「隠すんじゃない。俺によく見せろ」

 おずおずと陽奈子は足を広げた。
 黒い茂みの下にある割れ目がうっすらと光っている。濡れているのだ。
 
「なんだ、濡れてるじゃないか」
「……違います」

 先程とは違い、羞恥で顔を赤らめた陽奈子が否定の言葉を口にする。だが、女陰に触れると明らかに愛蜜によるぬめりを感じた。だが、あえて加々野は彼女を嬲る言葉を発する。
 
「じゃあ、ションベンか? ガキみたいにケツを叩かれて、漏らしたのか?」
「違います」

 またしても彼女は否定した。
 
「あんたは首を絞められ、ケツを引っ叩かれて感じる変態なんだろ?」

 とろとろした愛液を指先で掬い、女陰全体へ塗すようにして広げる。それだけで膣口が口を開き、さらにどろりと粘度の濃い愛液が陽奈子の体内から溢れてきた。
 くちゅくちゅとわざを音を立てて羞恥を煽り、加々野は膣口の辺りを浅く愛撫し続ける。
 
「違わないだろ。こんなに感じて、たっぷり濡れてる」
「ち、違います」
「これはどうだ?」

 指先で陰核を強く弾いてやると体を震わせて陽奈子は声を上げた。
 
「ああぁっ!」

 白く濁った蜜を吐き、荒々しく息をしながら腰を物欲しそうに陽奈子は動かしている。
 
「……イったのか?」
「イってません……、違います」

 いやいやと首を左右に振り、陽奈子は弱々しく答える。しかし、体の方は違う。理性では夫でない男の手によって絶頂することを拒絶しながらも、肉体は本能のままに肉欲を求めている。その証拠に彼女の淫肉はすっかり解けていた。
 
 なにより、理性の方はかなり瓦解し始めているらしく、違います、と何度も呟きながら腰を突き出している。
 
「勘違いするなよ」

 顔を隠している陽奈子の乳首を指先で掘り出し、強く摘まんで加々野は言葉を続けた。
 
「これはあんたへの罰なんだよ。あんたの夫が店の金を持ち逃げしたことの」
「あぁ、罰」

 罰という言葉の響きに酔うように陽奈子は瞳を蕩けさせた。罰だから仕方ないのだ、と自分に言い聞かせているようでもあった。なにより、その響きに彼女自身が背徳を感じて興奮しているのが、加々野には手に取るように分かる。
 

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