人妻玩具 (Page 5)

 
「だから、保険をかける。あんたが絶対に逃げないように」

 加々野は陽奈子の顎から手を離すと、パジャマを力任せに左右に開いた。ボタンを留めている糸が音を立てて千切れ、彼女の胸が露わになる。やや小ぶりながら形の良い乳房の頂点で乳首が恥ずかし気に隠れていた。
 
 反射的に胸元を隠す陽奈子の首に手をかけ、加々野は締め上げた。細い首筋に自分の五指が食い込んでいく感触を楽しむ。
 
「かっ、はっ、うぅぐぅ……」

 胸元を隠すことをやめて、陽奈子が必死の形相で抵抗する。命がかかっているというのに、彼女の抵抗は加々野にとってないも同然だった。首根っこを掴んだまま、加々野は陽奈子をベッドに押し倒す。ベッドの上等なスプリングが二人分の体重を受け止めて弾む。
 
「俺に信用してほしいんなら、今すぐ両手を頭の上に置け」
 真っ赤な顔で陽奈子は抵抗をやめ、彼に耳元で囁かれた通りに動く。ひとつ、ふたつ、と胸中で数えてから加々野は力を抜いた。
 
「かはっ、げほっ、うぇぇ、げほっ」

 盛大に咳き込み、陽奈子は涙を流して苦しむ。その様を冷淡に見下ろしながら、彼は自分の性器がズボンの下で固く隆起していくのを感じていた。
 
 加々野は体を丸めている陽奈子のパジャマのズボンを一息に引き摺り下ろす。地味な下着に包まれたた尻、そして白くて細い太腿が目の前に現れる。
 
「ひぃっ、いや、やめて」

 足をばたつかせて抵抗するが、遅すぎる。ズボンに手をかけた時点で抵抗しなければ、返って脱がせ易い。
 
 すっかりズボンを脱がされ、大きく足を開かされた陽奈子がすすり泣きながら、股間を手で隠す。
 
「手をどかせ」
「ひぃぃっ」

 加々野は容赦ない平手を陽奈子の太腿に見舞う。派手な音が響いて彼女は悲鳴を上げた。だが、手は動かない。
 
 最後の一線は越えられないという意思表示なのか、あるいは痛みで体が硬直しているだけなのか。
 どちらでも構わない。加々野はそう思いながら陽奈子の足を掴んでいる片手に力を込め、彼女を俯せの体勢に強引に変えさせる。そして、下着越しに陽奈子の尻を何度も平手で叩く。
 
「いたっ、やめてっ、いたいぃぃっ、ひっ、いたっ、うぁっ、やめ、やめてくださいぃ」

 ベッドの端を掴んで逃れようとする陽奈子の尻をさらに力を込めて痛打する。びくっと体が跳ね、陽奈子はベッドに顔を埋めて動かなくなった。
 
「おい、この程度で終わると思ってるのか?」

 後ろから髪を掴んで顔を上げさせると、彼女は涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしていた。
 
「ゆるしてください、いたいのは いやぁ」

 子供のように泣きじゃくり懇願する陽奈子をもう一度仰向けの格好にする。両手で顔を覆い、しくしくと泣き続ける彼女は抵抗する気力すらないように見えた。
 

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