人妻は淫靡に踊る (Page 5)
数日後、絵里子は町内会長の家を訪れた。
「やあ絵里子さん、来てくれると思っとりましたよ」
「儀式のことを詳しくお聞きしたいと思いまして……」
「うんうん、じゃあ入って」
絵里子は促されるまま家の中に入った。そして、自分の意思で玄関のドアを閉めた。
*****
リビングで絵里子が扇を持って舞うさまを俊矢は眺めていた。
「うん、すごい!」
「ありがとう」
毎日稽古しているというだけあって、舞いはなめらかで厳かな美しさがあった。
「最初は自治会の祭りなんて嫌だったけど、やってみたら楽しくて」
ほがらかに笑う妻に、俊矢は欲情を感じた。
「絵里子」
体を寄せると、スッと離された。
「ごめん、稽古で疲れてて」
「あ、そうだよな。ごめん」
拒絶されるとは思っていなかったため、俊矢はショックを受けながらも無理して笑ってみせた。
それに気づいているのかいないのか、絵里子が満面の笑みを浮かべた。
「夏祭りは見に来てね。頑張るから」
*****
そして、夏祭りの日。
絵里子は準備があると先に出ていて、俊矢は1人で神社に向かった。
神社への階段の両脇に並んでいる灯篭に灯りがともり、暗い山の中で浮かび上がって幻想的な雰囲気をかもし出している。本殿の前に舞台が組まれ、たいまつが燃えている。
「祭りって言っても、出店もないんだな」
ガヤガヤ談笑している人だかりの端に座る。
舞台にしずしずと人影が現れて、場が水を打ったように静まりかえった。
「絵里子……?」
体に赤い文字のようなものを無数に書かれ、透けるような薄布をまとっているだけの全裸だ。和楽器の演奏が始まり、絵里子が扇を広げて舞い始める。大胆な動きの舞いに、胸も秘すべき場所も丸見えになっている。
「何やって」
立ち上がろうとした俊矢の肩や腕が掴まれて押さえつけられた。
「駄目だよ、これは儀式なんだから」
「儀式って何だよ。俺の妻だぞ!」
「今は神様のものだ」
「おとなしくしていれば、なんもせんから」
異様な雰囲気に俊矢は口をつぐんだ。
舞い終わり、おじぎをした絵里子に惜しみない拍手が贈られる。息を弾ませて胸を上下させている絵里子に町内会長たちが近づいてくる。
下準備されて、すでに潤んでいる秘所にモノが突き入れられた。
「ああんっ」
とろけた声を上げ、動きに合わせて腰を振る。
「ああっいいっ……」
踊るように体をくねらせる絵里子に男たちが勃起を擦りつけてくる。徐々に動きが激しくなり、豊かな胸がタプタプ揺れる。自分で乳首をいじりながら腰を押しつけて更に奥へと導く。
「絵里子、やめてくれ!」
俊矢の悲痛な叫びすらも興奮を高める材料にしかならない。
「これは儀式なの、邪魔しないで。どう、綺麗でしょ、私」
「絵里子……」
中を蹂躙するモノが質量を増す。奥に注ぎ込まれ、痙攣しながらイキ声を上げる。
「あんっイクッあああん……!」
周りの男たちも限界を迎え、絵里子に向かって発射する。肌に書かれた赤い文字の上を白濁液が流れていく。
絵里子はうっとりと目を細めた。
「絵里子……そんな……」
絶望して涙を流しながらも勃起している夫を見下ろして艶然と微笑む。
(大丈夫。俊矢、これからはあなたも混ぜてあげる。町内会長さんたちにテクニックを教わってうまくなってね)
未来の幸せを思って、絵里子の胸は期待に膨らむのだった。
(了)
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