女子アナのあなの中 (Page 5)

「あ、あ、あああっ」

声を抑えたいのか、出したいのか、杏は自分でもわからなかった。
ペニスが挿入される深い快感に腰は甘く痺れ、先ほどから疼いていた膣奥に届いたペニスの先端がそこを撫でる強烈な快感に杏は我を忘れかけていた。

泣いているようにも、苦しそうにも見える杏の表情が、しかし快感のために歪んでいるのだと淳平にはわかった。

「あぁ、あ、これ…だめ、ああっ」

明るい部屋の中で乱れた杏の姿にたまらず、淳平はいきなり激しくピストンを始めた。

「ああっ、おく、おくだめ…っ、ああんっ」

杏の膣内はいつもより熱く淳平のペニスを締め付けた。
肉ひだがうごめいて、ずるずるに濡れている。

「あ、いい…じゅんちゃ…ん、んんっ」

腰を打ち付ける度に、杏の大きな乳房がぶるんぶるんと揺れる。
この景色は、俺のものだ。俺だけのものなんだ。
強烈な独占欲に支配されて、淳平は無我夢中で腰を振る。

「あぁっ、だめ、だめ…んぅぅっ…はぁ、あ、あぁんっ」

杏は腰をぶるぶる震わせた。
絶頂しようと身体に力が入り、膣内もきゅうっと締まる。
締め付けられて、淳平ものぼりつめる。

「いっ…あ、あぁっ、イッちゃう…あああっ、だめ、だめ、いく、いくいくいくっ」

「あぁ俺も…出る…」

「いく、あぁぁっ、じゅんちゃ、じゅんちゃん…っ、んぁぁぁぁぁっ」

一際大きな声をだして、杏が絶頂した。
そして同時に、淳平も思い切り杏の膣奥に射精した。
淳平は杏の身体に倒れ込み、2人は身体を密着させてしばらく余韻に浸っていた。

*****

「杏、俺絶対売れるから」

もう何度聞いたかわからない言葉を、それでも嬉しく思いながら杏は聞いた。
狭いシングルベッドで身体を寄せ合っていると、先ほどまでの余韻もあって強い幸福感を感じる。

「うん」

「杏に見合う男になるから」

「うん」

「結婚発表した時に、ビッグカップルだって言われるように…さ、絶対追いつくから…」

「…うん」

淳平の才能を疑う訳ではなかったが、杏は淳平に売れてビッグになって欲しいと思ってはいなかった。
淳平が淳平だから好きになったのだ。
売れようが、スターになろうが、あるいは芸人の道をいつか諦めることになろうが、延々売れずに自分が養うことになろうが、構わない。

「待っててくれる?」

「うん」

どうあっても自分にはこの人だけだと杏は思っているが、それは口には出さない。
せっかく頑張ると言っている淳平を応援したい気持ちも本当だからだ。

「じゅんちゃんなら、きっとできるよ」

杏は淳平の身体に抱きついて、優しく言った。
夜が明ければ、ハラスメントまみれの職場に出ていかなければならない。
ひとときの癒しに、杏はゆっくり落ちるように眠ったのだった。

(了)

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