禁欲の果て (Page 5)
もう堪える必要はない、これからまる2日半、何度でもできるのだから。
そう思うと、我慢していた反動で武は言いようのない幸福感に満たされた。
「あぁっ…わたしも、んんっ、いく、イッちゃう…」
凛花の方も、久しぶりの行為と武のいつになく必死な姿に膣奥が疼き、あっさり絶頂を迎えようとしていた。
「一緒に…っ」
「うん、きて、たけし…っ、あぁっ、あぁだめ、だめいくいくっ…んぅぅ、ああああっ」
武が思い切り射精するのと同時に、凛花も絶頂した。
凛花の膣肉は激しく痙攣し、肉ひだがペニスから最後の1滴までをも搾り取ろうとするようにまとわりついた。
射精しながら強くその膣肉にペニスを擦り、武も1ヶ月以上ぶりの射精の快感に恍惚とした表情を浮かべたのだった。
普段なら、性欲も精力も強い武といえど一度射精したら回復までに少し時間を要する。
そんな合間もイチャイチャとくっついて過ごすのが互いに好きだったが、今夜は「回復する」というより「収まりきらない」といった方がいいだろう。
玄関で事を終えてから部屋に移動するまでのほんの少しの間でも肌が離れるのが惜しくて、2人は互いの身体をまさぐりながら、甘い吐息を交わし、ようやく部屋の灯りだけは付けてベッドまでたどり着いた。
半端に服を脱いだ状態はまるで身体に布が貼り付いたようで、それを剥いで2人とも全裸になると、今度は凛花が武をベッドに押し倒した。
凛花は仰向けになった武の脚の間に身体を割り入れると、射精したばかりとは思えないほど既に硬くなっているペニスの根元をそっと撫でた。
「次は私の番ね」
そう言うと、凛花は武のペニスにじゅるっとしゃぶりついた。
「っ…はぁ」
凛花の口内は熱く、舌は自在にうねる。
舌で撫で回され、ゆっくりながらやや強い力で吸われると、武はあまりの気持ちよさに低く呻いた。
凛花はフェラチオをしている時に武が漏らす、この気持ちよさそうな声が大好きだ。
それを聞くと自分も興奮して、もっともっと感じさせたいと思って行為に没頭する。
頭を上下に動かし、喉奥まで咥えては吸うじゅぼじゅぼという音が響く。
凛花の唾液がどんどん分泌され、また武の先走りもあってその卑猥な水音は次第に大きくなっていく。
「はぁ…っ、凛花…」
凛花は手でペニスの根元を優しく扱きながら、時折すぼめた唇でペニスの先端をくりくりといじり、また口全体に頬張ってしゃぶる。
その絶妙な力加減と緩急に、腰が細かく震えるほど気持ちよくなった武は、堪らず凛花の髪に手を伸ばした。
それはいつも、武が射精したくなった時の合図だった。
遠恋。
まるさん作、推し。
遠恋あるある。
悩めるケミん さん 2022年9月3日