狂笑 (Page 5)

 振動を微弱にし、灰島が耳元に囁く。

「まだ、試してもらいたいものはあるんですよ」

 両の乳首を苛むクリップ付きのローターを胸に装着され、有理紗は灰島の手によってアウトドア活動に相応しい格好に着替えさせられた。

「じゃあ、行きましょう」

 足を震わせ、有理紗は彼から渡されたストックに縋りつくようにして歩いていく。

 それを灰島は後ろからじっくりと視姦する。

 時折、彼女は絶頂してしゃがみ込んでしまう。再び立ち上がるまで我慢強く待ち、歩き始めると再び責めを再開した。

 そんなことを繰り返し、灰島と有理紗は目的地に辿り着く。

 そこは円形に切り拓かれていた。下草も丁寧に払われ、石などもなく平らに均されている。

 灰島はその一角に手際よくテントを設営した。

「こっち休んでください」

「許してください」

「許す? なにを?」

 振動が再びが最大にされる。

「またっ、イク、これ以上イったら、壊れ、ちゃうからぁ」

「じゃあ、やめましょう」

 へたり込んでいる有理紗を軽々と担ぎ、灰島は彼女をテントへと入れた。

 力が抜けてしまっている有理紗のパンツ、タイツ、ショーツを脱がせて下半身を露出させる。振動する器具を取り外し、卑猥に口を開いた花弁に口付けた。

「あぁん」

 蕩けた声を上げ、有理紗が背を反らした。

 陰核を啄み、舌で淫肉の内側を嬲る。どろりと白濁した愛液を吐き出し、彼女の牝肉はすっかり解れていた。

 にぃっと笑い、灰島は自らの一物を外気に晒す。

 赤黒く充血し、鎌首を擡げた男根を見て有理紗を小さく悲鳴を上げた。

「初めてじゃないでしょう?」

「その、夫より大きくて」

「折角だから楽しんでくださいよ」

 些かきつく感じる媚肉を掻き分け、灰島の牡は易々と最奥に辿り着いた。それでもまだ完全には埋没していない。

「めちゃくちゃにしてやるよ」

 ゴッと牝の最奥を串刺しにし、灰島の凶暴な部分が淫肉を抉る。

 じゅぷじゅぶと水音が響き、それを覆う肉と肉がぶつかる音。

 泡立ち白い愛液をまとわりつかせた肉棒が出入りするたびに、有理紗は獣のような声を上げた。理性をなくし、快楽を貪ることに執心している。今や自ら腰を振り、男の性を搾り取らんと淫肉を蠢かせ、がっちりと灰島の腰に足を絡めていた。

「あっあっあっ、んぅぅ、いひぃ、おおぁ」

 口の端から唾液を零し、強すぎる性感についに虚ろになり始めた有理紗を見て、いよいよ灰島の肉棒が硬度を増した。

 ぐぅぅっと灰島の男根がさらに硬度を増し、亀頭が膨れる。射精の前兆だ。

 灰島は射精寸前の男根を膣から引き抜き、だらしなく半開きになっている有理紗の口の中にねじ込む。そして、喉奥に煮え滾った精を容赦なく放つ。それを喉を鳴らし、有理紗が飲み込んでいく。

 ふと視線を有理紗の秘所へ向けると、喉奥で射精されて達したのか断続的に潮を吹いていた。

「もうギャンブルなんてやらいなくていいですよ。俺がもっと良くしてあげますから」

 灰島が口の端を歪めて笑う。

 応えるように有理紗も歪んだ笑みを浮かべるのだった。

(了)

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