ナンパされつい誘いに乗った私は… (Page 3)
「あーイクイクイク…うっ」
男は腰をぴったりとくっつけたまま、射精した。
感じたことのない液体が内側に吹きかけられていく。
大切に守っていたはずの部分が他人のもので汚されていく感覚にめまいがした。
初めては大好きななおにいとしたかったのに。
なおにい。
呼んでもなおにいは現れない。
あの時なおにいの忠告を聞いてまっすぐ家に帰ればよかった…
「ねえ、まだ終わってないよ?いっぱいいっぱい出してあげるからね」
男の人は言葉の通り何度も何度も私を犯した。
ラブホテルのベッドの上で四つん這いになったまま後ろから突っ込まれたり、横たわる男の人の上に乗って腰も振った。
ラブホテルに置かれていたバイブを中に入れられて、じらされて、最後はまた硬くなったモノに貫かれ全部中に出された。
「あー気持ちよかった」
身体の中から男のモノが抜かれた。
ぬぽっという生々しい音がする。視線だけ下半身に向けると、たらたらと白濁の液体が流れて落ちるのが見えた。
「ねえ、連絡先教えてよ。また今度も遊びたいからさ」
「い、いや…」
「ふーん、実はこっそりと今の写真撮ってたりするんだよね…」
「え…?」
「この写真ネットに流したらどんなことになるかな?」
男はスマホをちらつかせながらにやにや笑った。
「そんな…」
逃げることはできない。
仕方なく自分の番号を男に伝えた。
「サンキュー。また今度思い切っりヤろうね♪」
男は絶望感でいっぱいの私を抱きしめて無理やりキスをしてきた。
ぬめついた男の舌が乱暴に入ってきて、気持ち悪い。
しばらくキスをして、満足したらしい。ベッドの上で倒れる私のことを置いて男は部屋を去っていった。
「う…うっ…うう」
涙が止まらない。
ぽっかりと心に空いた穴を抱きしめるように。
私は自分の身体に手を回して抱きしめながら、一人になったベッドの上でいつまでも泣き続けた。
大好きななおにいのことを思いながら。
(了)
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