夏の終わりを無作為に過ごす (Page 9)

「ああっ!そこっ!…いいっ!きもちっっいいぃぃ!おじさんのぉぉ…ちんぽがぁぁっ!はあんんんっっ!!はじめてっ!こんなきもちいいのぉぉぉ!!はじめてぇぇぇっっ!!」

 暴れる彼女の両肩を掴み、身動きの取れない状態にしてさらに奥まで強引に突き立てる!

 足は180度近くまで開き、眼も虚ろになっている彼女は壊れた玩具のように激しい反応をする。

「すごいぃぃ!セックス…すっっごい!あっ!あっ!怖い…怖いっ!きちゃうぅぅぅ!スゴイのきちゃうよぉぉぉおおお!!!」

 カレンの身体は快楽の限界だ。いつ絶頂を迎えてもおかしくない。それを拒むのは理性か?セックス経験の無さなのか?

「いいぞ…私はカレンの事を否定しない。怖くないから…好きなだけ…イくんだ!!」

「う、うん!!イくね!わたし…イっちゃうね!おじさんのちんぽセックスで…あっ…ああっ!もうダメ!おじさんちんぽでぇぇ………イクッ!イクッ!イッッッッックゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

 ビュルルルゥ!ビュゥゥゥゥッ!!ビュビュウウウウウウウ!!!

 カレンの絶頂の締め付けに合わせて、私も射精する!

 2回目なのに、さっき出した量以上の精液が彼女の初めての子宮の中に注ぎ込まれていく。

「あ…うぁ…おじさん…まだ、出てるよ。」

 絶頂の余韻に身体が動かないカレンの中に、最後の一滴まで絞り出すと私は腰を引き抜くために体勢をずらす。

「待って。」

 カレンが私の身体を制止させる。

「…もう少し、おじさんの事…感じてたい。このまま…抱きしめてよ。」

 繋がった体勢のまま、上から覆いかぶさるようにカレンの身体を抱きしめる。

「…おじさんは、まだ死にたいって思えてる?」

「いや…あまり思えてない。何かが変わったわけでもないけど、死にたい気持ちは、無いかな。」

「そっか…一緒だね。私もなんかどうでも良くなって来ちゃった。」

「私とセックスをした事を後悔してないか?」

「するわけないじゃん!気持ち良かったし…ちょっとあそこがヒリヒリするけど。なんか今までの自分と違うって感じ。」

 頭が冷えたとでも言えばいいのだろうか。
 
 体中をぐるぐる回っていた感情が、溶けて無くなってしまっている。
 
 冷めたといってもまたいつか同じ感情になるかもしれない。
 
 私の中の不安が取り除かれた訳ではないのだから。

 ただ、彼女との出会いは私にとって変化をもたらす事になったのだと思う。

 例えばの話だが、女に会いたいと思ったとき、その女でオナニーをしろと言う人がいる。
 
 オナニーが終わったときそれでも女に会いたいと思えるならそれは恋である。
 
 女に会いたいと思えないときは性欲だと…。
 
 私達も死のうとする直前で他の事に集中してしまったから、そこが満たされたときに、満足してしまったのかも知れない。
 
「君はどうする?私はとりあえず、家に連絡してみようと思うが…。」

「うん…私も家に…帰ろうかな…。」

 その後、2人で最終便に乗り、家に帰るという彼女を見送った後、私は海岸からそう離れていない旅館で一泊する事にした。

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