女教師の本性 (Page 2)

 二人がいるのは授業準備室といわれる一室で、授業などに利用する資料や用具などが雑多に収納されている。内側から施錠できるが、他の教師が現れないとも限らない。そんな場所でこのような行為に及ぶなど、千和は公長の瘴気を疑わずにはいられなかった。

 だが、公長は彼女のそんな内心など慮るはずもなく、彼女を嬲る。
 太腿を撫でていた手が体の前へと回り、下腹部を軽く圧迫しながら動く。腹を押されれば苦しいはずなのだが、どういう訳か下腹の奥に熱を生じさせた。

(えっ、どうして)

 千和が戸惑っている間に太腿で拘束していた手がするりと動いて、下着の上から陰唇を摘まむ。敏感な部分への刺激に内腿を擦り合わせて千和は悶えた。だが、痛みによるものではなかった。
 短いながらも彼女の性感を的確についた手業に、下腹の熱が伝播してしまう。その熱は瞬く間もなく燃え広がり、彼女をさらに戸惑わせる。

「先生。足を開いて。……そう。いい子だ」
 戸惑いに付け込むように足を割られ、あっと思う間もなく、するりと下着が引き下ろされてしまった。
「あぁ……」
 絶望の吐息が千和の口から零れるが、すぐに声を閉じるのに必死になる。割り開かれた脚の間に公長の顔が入り込み、舌先で淫肉を味わい始めたからだ。

「ひぃっ、うぅ、あぁ」
 陰唇をなぞられ、陰核を転がされ、膣の入り口を焦らされ、千和は息を荒げてしまう。歯を食いしばって声を抑えようとするが、快感の内圧を高めるばかりで、逃げ場のない性感がどんどん高まっていく。
 こんなに感じてしまうのは初めての経験で、千和自身も体の反応に戸惑っていた。

 公長の兄と体を重ねたことがある。学生時代に付き合っていた相手と寝た経験もある。
 だが、それらのどれよりも千和を芯から蕩かすような法悦が滾々と湧き上がってくるのだ。その未知の性感に千和は慄き、逃れよう理性が働く。それなのに悦楽を貪ろうとする本能に押さえつけられてしまう。

「あっ、あっあぁ、うそ、そんなっ」
 公長の舌業によって強制的に千和は絶頂へと導かれようとしていた。
 腰を淫らにくねらせ、千和は背筋を這い上がる性感に喉を逸らす。
 
 かくかくと足が震え、膣から溢れ出した蜜が公長の口元へ垂れた。
 下腹から震え、千和は辛うじて絶頂の声を上げることだけは堪える。だが、全身からはむっと女の色香が立ち上り、達したのだと一目で分かる有り様だ。

 口元を拭い、公長は千和の下半身から手を離し、立ち上がる。その様子に彼女は一瞬解放されるのか、と希望を抱いたが、それもすぐに潰えた。
「次は僕がしてもらう番ですよね」
 勝手なことを、と千和は思わずにいられなかったが、同時に打算も働いた。射精させてしまえば終わると。
 大人しく千和は立ち上がった公長の足元に座り込む。そして、彼が性器を露出するのを待つ。

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