女教師の本性 (Page 5)

「兄とも交際を続けてくださいね。僕と、どっちが先に先生を孕ませられるかな」
「えっ」
 ぷくりと公長の男根が一回り大きく膨らむ。さらに速まった腰の動きに、彼の射精が近いのだと女としての本能が察知する。しかし、それを拒むだけの意志力と体力は未体験の絶頂の連続に晒された千和には残されていなかった。

「孕め」

 短い言葉ともに千和の体の奥底で解き放たれた精子が子宮の中に満ちていく。孕め、という宣告通りの濃く、それでいて多量の精液だった。
 
 公長が腰を引く。引き抜かれた性器を追うように胎に収まりきらなかった精液が溢れ出す。
 腰を掴んでいた公長の手が離れると、千和は窓に寄りかかるようにしてずるずると床へとへたり込んだ。尻の下で精液が床に広がる感触を感じる。

 そんな千和の背後で、カシャ、と硬質な電子音が鳴る。
 のろのろと顔だけで振り返った先では公長がスマホを使って千和を撮影していた。

「先生と兄の写真はちゃんと処分します。約束ですからね」
 だけど、と公長は笑みを顔に表した。
「先生の新しい写真を撮りましたから、まだ僕に付き合ってもらえますよね」

 脅されている。だから仕方ない。
 その他にも色々な言い訳が脳裏に浮かんでは、消えた。
 返事をする代わりに、千和は再び目の前に突きつけられた公長の肉棒に口付けをするのだった。

(了)

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