王子の裏の顔 (Page 5)
栞は、脱ぎ着しやすい、緩い前開きのシャツワンピースを着ていた。社内で見かけるかっちりしたスーツ姿しか知らない雄太にとってはそれも新鮮で魅力的に見える。
「照明、ちょっと落としてもらってもいいかな?」
「あ、はい」
これは真理の趣味で、部屋はいつも明るくして行為に及んでいたが、一般的には女性は薄暗い方が安心できるものだろう。
雄太が照明を調節して振り返ると、栞は自分でワンピースを脱いでいた。
下着姿になった栞をベッドに招きながら、雄太はごくりと生唾を飲んだ。
薄明かりの中でもはっきりと、想像以上に大きな乳房がブラジャーに強く押さえられている様子がわかったからだ。
「真理がまだ部屋にいると思うと、なんか恥ずかしいね」
ベッドにのぼってきた栞が雄太と向き合って座った。
「春日さんが帰るまで…待ちますか」
気遣うように声をかけた雄太だったが、栞の身体に目線は釘付けだった。
栞は黙って首を振る。
艶やかな黒髪と、透き通るほど白い肌のコントラストは、薄暗い室内でもはっきりわかった。
「じゃぁ…嫌なことあったら言ってくださいね」
「ん、ありがとう」
雄太は栞の方に手を置き、引き寄せてキスをした。
栞の唇はふっくらと柔らかく、ほんのり温かかった。
唇を合わせるちゅっちゅっという音を数回立てると、雄太は舌を出した。受け入れるように薄く開いた栞の唇の間にその舌を差し入れて、栞の舌に自分のそれを絡ませる。
「ふ…んんっ」
栞の鼻にかかった甘い吐息が漏れる。
雄太はゆっくりと舌を絡めあいながら、腕を栞の背に回してブラジャーのホックに手をかけた。
真理はほとんど自分で外してしまうので、こうして相手の下着を脱がそうとすることに雄太はやや緊張した。
「んっ」
ホックの数が多く、それは支える必要のあるバストがずっしりと大きいことを示している。
ややまごつきながらホックを外すと、雄太は唇を離してブラジャーをきれいに外してしまった。
ぶるん、と飛び出した乳房はどう見ても両手に余るサイズ感で、普段どうやってスーツの中に押し込めているのか不思議に思うほどだった。
雄太は興奮して栞の乳房に右手を伸ばし、脇の方から持ち上げるように乳房に触れた。
「ぁあっ…」
その乳房はずっしりと重く、そして指が沈み込むような柔らかさがあった。
雄太はその感触にうっとりと夢見心地になり、思わず左手でも乳房に触れ、両手で乳房を外側から揉みしだいた。
「あっ…んん、はぁ…」
栞は恥ずかしそうに手で口元を覆いながら声を漏らす。
瞳は濡れ、早くも感じているように雄太には思えた。
栞の乳首は興奮のためか既に勃起しているが、雄太はじっくりと外側から乳房を揉んだ。
柔らかすぎて、全く力を入れていないのにふにゅふにゅと形を変える乳房の感触に我を忘れそうになるが、雄太はじわじわと乳房の中心に向かって指を動かした。
読みやすい!男性が不慣れでも優しくリードしてくれる姿がとても好きです
リリー さん 2022年12月9日