視線の先に

・作

直也(なおや)は恋人もおらず、実家で一人暮らしをしていた。直也の好みは肉感的な女性。そんな直也の元へ兄夫婦が家を建てることとなり、3週間ほど実家に戻ってくることになった。兄の正也(まさや)の嫁である沙希(さき)の体はまさに直也の理想。しかし、兄の嫁だと言い聞かせている直也だったがある夜、二人の夫婦生活を覗くことになり―…。

直也(なおや)の好きなタイプは細身よりも肉付きの良い女性だった。
胸や尻がどっしりと重量感のある方が好きであり、腰回りついてもそれほど細さを求めていなかった。
抱いた時の柔らかさ、そこを重点に置いていた。
何処を揉んでもたまらない重量感、そして突いた時の肉の揺れ具合。
それがたまらなく魅力的だと思っていた。
今まで数人の女性と付き合った直也だったが、彼女たちは途中でダイエットを始めだす。
食事制限もあり、ジムにも通う。
健康的な生活だと直也にも同じことを勧めてくるのだ。
もちろん、彼女たちの言い分もわかる。
しかし、直也の好みは揉んだ時に指の間から肉が零れそうなほどの肉感だ。
体重が減り喜ぶ恋人の前直也は曖昧に笑い、そのまま別れて行くのだった。

だからこそ、直也は兄嫁の沙希(さき)のことをつい目で追ってしまう。

現在、家を建てる間だといって実家に戻って来た兄の正也(まさや)とその妻である沙希。
アパート契約の関係で3週間だけ戻って来ているのだが、この沙希が直也好みの体だった。
たゆん、と音が鳴りそうな揺れ方をする胸、そしてでっぷりとした尻。
腰もほどほどに肉がついている。
太腿も柔らかそうでむしゃぶりつきたくなるのをぐっと我慢していた。

直也と正也は仲が良い兄弟だったし、正也が沙希を大切にしているのはよくわかっている。
だが、目の前でたゆん、たゆんと音が聞こえそうなほど揺れる胸に股間が主張するのも仕方ないと、直也は自室で一人慰めていた。

そんなある夜、喉の渇きを感じ直也は自室から出る。
すると正也の部屋からギシギシと鳴り響く音が聞こえた。
何をしているかなんて、すぐにわかるリズミカルな音に直也の足は止まり、扉の前から動けなくなる。

また、家が古く建てつけが悪いにも関わらず放置していたため、扉が少し開いていたのも直也にとって動けなくなる原因になってしまった。
じっと耳を澄ましていると、声を少し落としているせいか、いつもよりも声が艶っぽい沙希の喘ぎ声が混じった二人の会話だった。

「あ、ああ……いやぁ、あんま、り……」
「激しくしないでってか? ん? 直也に聞かれるのが困るならこれでも噛んでおけ」

正也はいつも優しい口調で話す。
だが、聞こえてきた正也の口調は荒っぽかった。
正也の様子がいつもと違うことに直也は一瞬驚いたが視線の先でクッションを咥え苦悶の表情を浮かべる沙希に直也はこれまでにない程興奮した。

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