シャワールームの男と女 / オンナ絡みの揉め事解決屋④
今回、探偵・雑賀俊一に持ち込まれたのは夫側からの離婚を睨んだ浮気調査だった。楽勝そうな依頼だったが、気になる点がひとつだけあった。それは、既に2社に調査依頼しているのに、証拠が全く掴めない事だった。不貞は勘違いなのか?遊び人・夫の勘が鈍ったのか?いつもの乱闘騒ぎとは、また違った胸騒ぎ・焦燥のなか、雑賀は「オンナ絡み」の通り名にかけて、調査に臨んでいく!
浮気調査
雑賀俊一は、経営する探偵社の事務所兼住居にしている雑居ビルの一室で、ストレッチに励んでいた。別にボディビルの大会に出場するわけではないので、見た目よりも実用を重んじたメニューに汗を流していたのである。
格闘技に耐えうるような関節の強化、俊敏で鋭角な蹴りを放てるようにする股関節の屈伸に加えて、打撃を吸収できるような手首、掌底のビルド・アップ等々。もちろん、サンドバッグへの打ち込みはルーティンで行っていた。
なぜか?
これら一連の訓練は、主に雑賀探偵事務所の業務と密接なつながりを持っていたからに他ならない。浮気・不倫・離婚なんかの男女間、夫婦間の調査も多いのだが、そこに“荒事”が混ざってくるのが雑賀の事務所の特徴でもあったのだ。
その点では、大学時代まで唯一熱心に習い事をしていた日本拳法と社会人になってから始めた実戦空手が大いに役に立っていた。プラスして、米国滞在時代に入学していた某スクールで格闘技や逮捕術を学んだのもいい経験になっているようだったのである。
世間では「オンナ絡みの揉め事専門」と言われているが、そこには、劇画タッチな依頼が多いのも現実だったのである。
元米国帰りのハードアクション派、元AV監督等々の訳の分からない経歴も、“箔をつける”に満点な効果があったのだった。
今回の依頼事案については、さっきまで事務所に来ていた榊が持ち込んだ話しだった。榊の本職は弁護士だが、コンサルタント的な業務も弟名義で行っていて“手広く”やっている印象が強い。
実は、雑賀の事務所兼住居も榊の紹介による部屋。ネットカフェが倒産して夜逃げ同然に消えたために、半グレや反社の下っ端のアジトになるのを防ぐ「占有防止」に住んでやっているという訳アリ物件なのだった。雑居ビルなので、やたらと広いのが気に入っていた。
また、上の階で営業している「桃源郷」なる、高級パブの2代目ママの美也子とは“体の関係”だったが、これは余談だ。きょうも、ちゃっかり雑賀の部屋に顔を出して榊とクライアント候補に、秘書顔でお茶を出していたという困った女でもあった。
今朝も勝手に泊っていった雑賀のベッドで目を覚ました美也子は、
「シャワーを浴びる前に1回イイでしょ? 最近は、コロナのせいにして全然ヤってくれないんだから。だいたい、一緒に寝てたら同じよ」
と言いながら、赤いブラとTバックを脱いで跨がってきた。黒いチャイナ服の時は下着は赤。赤いチャイナ服の時は下着は黒。紫のチャイナ服の時は下着は“気分次第”と決めているらしい。
既にオナニーでマンコを濡らしていたらしい美也子は、雑賀の太い(でも短い)ぺニ棒をヌルりと入れ込んで、勝手に腰を動かしては
「あぁっ、あぁぁ」
と声を漏らしながら、超速でイって雑賀の上に重なるようにグッタリしていた。
そしてモゾモゾと起き出して、まだ発射していない雑賀のぺニ棒を加え込んではフェラを始めていた。
「ほのぉまま(このまま)イっふぇいいよ(イっていいよ)」
と、しゃぶりながら言うと、放出された精子をゴックンと飲み干して、そのまま「お掃除フェラ」までシていたのだった。
この美也子は公私ともにチャイナ服をよく着ていて、その深いスリットから飛び出した脚線が綺麗なのがイイ。そこに雑賀は、惚れたようなものだったのである。
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