シャワールームの男と女 / オンナ絡みの揉め事解決屋④ (Page 7)

この、カラミシーンの途中から、水着のままで隣りの個室に入り、雑賀と美也子はタイミングをはかっていた。

だが、2人の声が妙に生々しかったので、みずからも反応した美也子は水着のヒップの部分をインナーごとずらして、壁に手をついて尻を突き出してきたのだった。

シャッターチャンスを逃したら洒落にならないのでカメラを片手でホールドしながら、雑賀は31歳の美也子の尻のすぐ前に広がるワレメに向けて自分のぺニ棒を突き入れた。
空いている右手は、腰の窪みをしっかりと押さえて、ぺニ棒がはずれないようにしていた。

美也子は美也子で、いつもとは違うシチュエーションに燃えてしまい、

「うっ、うっ、こんなの初めてっ!」

と、隣室の節子とは比較にならない大きな声で喘いでいた。

「うぐぅっ、イイッ!」

美也子の声は響き出すが、仕事が頭を離れないみたいで、今ひとつイキきらないようだった。

一方、隣室では喘ぎは止まり、こちらの様子を伺っているような雰囲気が…。
これでバレたら、ちょっとマズイ事になる。また、証拠固めから始めなければならない。

「よし、このまま上から撮っちゃえよ」

雑賀は馬乗りの馬の姿勢で防水床にうずくまって、美也子の踏み台になったのである。

「……」

美也子は無言で頷くと、カメラを受け取って、見下ろしながら隣室の2人を取りまくった。全裸で呆気にとられている表情は、なかなか味があった。

このまま2人が全裸のまま個室から出てくるところも押さえたかったが、ブース内の非常ボタンを押されたら厄介事が増えるので、雑賀は美也子を伴ってスイムウエアのまま逃走に移った。

勝手に「清掃中」の札を立てて、入室を止めていた里美に、

「任務修了。ロック解除」

と声をかけた雑賀は、美也子と部屋を出て出口に向けて3人で走った。その頃になると、やっと珠江が警報ベルを押し、インターフォンに「不法侵入者に裸を盗撮された」と大声でまくし立てている声が微かに聞こえていた。

本来は通用口から逃げたいところだが、ロックされて袋小路にされてしまっては、全滅してしまう。なので、正面から出る手筈にして中村を呼んでおいたのである。

ジムの方でも、賊の侵入・逃走についてはシミュレーションが行き渡っているようで、正面に2名、後方から2名の警備部員が追い付いてきた。

「しょうがねぇなぁ。里美、やるか!」

と叫んで、雑賀は肩から正面の警部部員にタックルをかました。そうしながら、もうひとり正面にいるはずの警備部員に立ち上がりざまに蹴りを放とうとしたところ、黒い物体がしなやかに警備部員に跳びついて、アゴ先に蹴りをブチ込んでいた。

その、豹のような影は美也子だった!

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