淡白な彼女を開発してみた (Page 3)

「……こ、こうちゃ、んん」

 桃香は縋り付くように俺の腕を抱えながら、囁いた。
 頬を真っ赤に染め、少し上目遣いのその表情はとても艶めかしい。

 デート中に腕を組むなんて、なんだか久しぶりだ。
 俺たちは、小洒落たショッピングモールの中を歩いていた。

 といっても、さっきから桃香は俺にしがみついたまま身体を震わせ、春らしい商品の並ぶ店に興味を示していない。

 まあ、バカップルがくっついて歩いているだけに見えなくもないだろう。

「欲しいものがあったら言ってね。何でも――」
「ち、違う、の。あの、えと……擦れて、えと」
「イキそう?」
 
 頬を真っ赤にさせた桃香は、太股を擦り合わせるようにしながらコクリと頷いた。
 あのキャリアウーマン然とした格好いい彼女とは思えない可愛さだ。
 
 もう、堪らない。
 俺は彼女の腰に手をやって、何気ない素振りで人気のない従業員用通路へと入り込んだ。
 
 桃香はどこか期待するような目を俺に向け、壁を背にして立っている。
 周囲に人の目も監視カメラもないことを確認した俺は、彼女の両手をスカートの裾へと導いた。

 彼女は俺の意図に気が付いたのか、素直にスカートをたくし上げて脚を広げる。
 
 すぐに、彼女の白い太股の内側にいくつかの透明な筋が見えた。
 
 そしてレースの入った可愛らしいショーツが目に入る。
 ショーツの股布の一部がしっとりと潤み、プクリと膨らんでいた。
 リングで縛った肉豆が、俺の小指の先ほどにまで大きくなっているようだ。
 
 これだけ大きければ、歩くたびにショーツに擦れて桃香の身体に電気を走らせることだろう。
 俺は彼女の手を取ってスカートを元に戻させた。

「あ、あの……」
 桃香が少し落胆したような声をあげた。
 
 俺はそんな彼女の手を取ったまま、もう一度周囲を見渡す。
 人通りの多い通路はすぐ目の前だが、俺の身体に隠れて彼女の姿は目立たないだろう。
 
 彼女のスカートの中に手を入れ、膨らんだ陰核を中指で軽く撫で上げる。

「んひぎんんんっ!」
 桃香は雷に打たれたようにガクガクと膝を震わせ、ぐっと歯を食いしばった。

 さっき見えていた透明な筋が、一気に足首まで伸びる。

「んふう、ふう、ふう。こうちゃん、あの、あのお」
「イっていいんだよ。ここで」

 濡れた中指を見せつけながら言った俺の言葉に桃香はビクリと肩を震わせ、フルフルと首を振る。
 そして、また縋るような目で俺を見上げてきた。

 もう何ヶ月も彼女と最後までやってないので、彼女の今の仕草や表情はたまらなく疼く。
 彼女から漂う匂いも手伝って、今すぐ押し倒して捩じ込みたい衝動に駆られる。
 しかし、彼女から拒絶したんだから、俺から彼女を求めても仕方ない。

「……じゃあ、ご飯でも食べに行こ――」
「イクなら、こうちゃんでイキたい」

 彼女は俺の腕をぎゅっと握って囁くように答えた。
 肉槍がピクリと反応する。

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