女王様と犬 (Page 2)
「どうしましたの?」
「あの…隼人お兄様は、何味のケーキがお好きでしょうか?」
由里香は少し恥ずかしそうに言いました。
「さあ、何でも食べるでしょうけれど」
「明日はお兄様のお誕生日なので、日頃のお礼も兼ねてケーキでも焼いて差し上げたいのです」
「そうでしたの。そんなこと料理人にやらせれば良いのに、あなた本当に隼人のこと大好きねぇ」
そう言って顎を擽ってやると、机の下の隼人はいよいよ不安そうに小さくなりました。
「そっ、尊敬しているだけです!お兄様は何でもお出来になるし、優しいし…」
「冗談ですわ。でも、隼人はあなたが思っているような人間じゃないかもしれませんわよ?」
私は隼人の口に人差し指をくわえさせました。
「っ…、ふ…」
隼人は大人しくそれを受け入れ、舌で丁寧に舐めてきます。
温かく濡れた口の中。
その感触を楽しみながら指を進め、喉の奥の柔らかい部分を刺激するように、くちゃくちゃと掻き回しました。
「…ぇ、ぅ…!…ぁっ…」
「どういうことですか?」
子供っぽく首を傾ける、何も知らない純朴な由里香。
「うふふ、それは…」
別に見つかっても構わないくらいの気持ちで限界まで指を捩じ込むと、喉の奥が大きく痙攣しました。
「…ぉ…うぅ…ぅ゛ぇっ…」
必死にえづくのを我慢している隼人は、涙目で私のスカートを握りしめます。
「…あっ、そう言えばお勉強の時にいつも、チョコレートをかじっていましたわ。チョコケーキなら喜ぶんではなくて?」
「そうですか!ありがとうございます、早速お買い物に行ってまいりますわ!」
「もう暗いから、気を付けるのですよ」
「はい、お姉様」
ぱたん、とドアが閉まった瞬間、本当に限界だったらしい隼人は首を振って指から逃れました。
「ひゅっ…!はぁ、はぁっ…!…はー…かふっ…ぁ゛…」
肩が大きく上下して、開いたままの口からだらしなく唾液が滴ります。
それをハンカチで拭ってやりながら、私は優しく言いました。
「あなた、明日お誕生日でしたの。私も大事なワンコちゃんに、何かお祝いをあげないといけませんわね」
「ごほっ…私は…お嬢様が側に置いてくださったら、それで…」
「そんなのいつもと変わらな…ああ、そうですわ。今日一日だけ恋人になって、セックスでもさせてあげましょうか?」
「!?」
そう提案すると、隼人は明らかに狼狽しました。
「あら、お気に召しませんでした?」
「い、いいえ…!…ですが、お嬢様には…松山様がいらっしゃいますので…」
「…ああ…」
松山というのは、私の許婚。
といっても、大昔に親同士が口約束で決めたもので、私の父などは完全に忘れているはず。
そもそも、いくら家柄が良い大金持ちとはいえ、現時点で40近い小太りの中年と誰が結婚したいと思うでしょうか。
私はまた足で優しくペニスを踏みながら、隼人の耳元に口を寄せました。
「そう…でも、あなたが毎日犬みたいに舐めてくださるおかげで、中までグズグズになった私のおまんこに、このはしたないちんぽをずっぽりハメたくありませんの?」
「…」
足の下で、隼人のペニスがぐっと大きくなります。
「こっちは正直ですのね」
「…すい、ませ…っ…」
「ねえ隼人。私、まだ処女ですのよ」
「え」
「それなのに、初めてがあんな小汚いおじさんだなんて、可哀想だと思いません?」
「…」
「私を助けると思って…お願い、ね?」
耳朶に舌を這わせながら誘うと、隼人は操られたように頷きました。
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