つづる想い (Page 3)
もちろん、覚えていた。
お風呂がないので、した後に銭湯に行った。ついさっきまで獣のように交わって男に抱かれていた体だと気づいてほしいような秘密にしておきたいような、でもどこか誇らしげな気持ちだった。
結局、逞が夏の暑さに負けて睦月の部屋に転がり込んできたのが同棲の始まりだったのを思い出し、「まったく、しょうがない人ねえ」と睦月は一人笑った。
小さなビニール袋に入っていたのは、オレンジ色のウエスだった。開けると、少し汚れのついた布からは機械油の匂いがした。
就職してから、帰宅した逞からこの匂いがかすかに漂うようになった。逞が就職して、睦月がパン屋で働き始めて生活が安定した頃に籍を入れた。
新婚初夜は壊れ物を扱うように抱かれた。
長いキスをして、体中を愛撫された。胸だけではなく腕や太股、脇腹などもさすられて、愛情をたっぷり感じられた。
激しく求められるのもいいけれど、大事に扱われるのも嬉しい。帰ってきたらどんな風に抱かれるんだろうと待ち遠しくなる。
今日は疲れたなと、逞は自分の手を見た。
爪の間に黒い汚れが詰まっている。トラブルがあって残業して何とかおさめた。晩ごはんを作る気にはなれなくて、コンビニ弁当を買ってきた。
睦月の手料理が食べたい。
「頑張ってる証拠」
自分の指とコンビニ弁当をスマホで撮る。今日の晩めしと睦月に見せたいと思ったが、メールはできない。店に行って写真を選んで現像して、手紙に入れて送らないといけない。
それだけの手順を踏んでも、見せたいと思う相手。
それなのに、いつの間にかいるのが当たり前になって存在を軽くみるようになっていたのかもしれない。
睦月が働いてるパン屋の明太子フランスが無性に食べたくなった。パンのカリカリ具合と明太子のバランスが良く、一時期は気に入ってそればかり買ってもらってきていた。
疲れていたが、便せんを取り出した。伝えたい思いを書いていると、疲れを忘れる事ができた。
そして、出張が終わって帰る日が来た。
マンションのドアを開けると、睦月が出迎えてくれた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
逞はかばんを床に落として、睦月を抱き締めた。首筋に顔を埋めて、髪の匂いをかぐ。自身のモノがズボンの前を押し上げている。耐えかねて、逞はささやいた。
「ごめん、もう挿れたい……」
「うん……いいよ。私も、だから……」
睦月がフレアスカートを落とすと、足元でふわっと広がった。水色の下着に手をかけてずらす。輝く銀糸が股布と股間の間をつないで光った。たまらず、性急にズボンを脱いで押し当てた。
ぬちゃっと濡れた感触が亀頭の先に伝わる。一気に貫きたい所だったが、そこは鋼の意思で我慢した。
少しずつ挿入していく。待ちかねていたように中が吸いついてきた。奥まで挿入して一息つく。
睦月の背中を壁につけ、右足を抱え込んで上げる。壁に押し付けるようにグッグッと中を突いた。
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Muchas gracias. ?Como puedo iniciar sesion?
xkcvadgfli さん 2024年11月18日