夕暮れの公園で女性上位の快楽を知る (Page 3)
「いいんです、私もまた会いたいと思ったし」
「え…はは、あー…嬉しいです…」
僕はたどたどしく答えた。
「あ、そういえば今日ビール以外も持ってきたんです!飲めるかわからないですが…」
「いや、今日はお酒はいいです、そんなことよりあなたの事を知りたくて…」
「…僕、ですか?」
「はい。間違えていたらすいません…あなたって、Mじゃないですか?」
えっ……
一瞬にして、僕の頭を色んな感情が駆け巡った。
彼女は何でこんなこと聞くんだろう。
まだ会って二度目だし、時間で言えば数分じゃないか。
でも、何でこの数分のうちに、僕がMだってこと、わかったんだ…
これに答えると何なんだ、何が起こるんだ…
「…はい、Mだと思います…」
頭ではグルグルと考えていたはずが、口は素直に回答してしまっていた。
「やっぱりー!そうだと思ったんです!嬉しい!」
僕の回答を聞くと、彼女は嬉しそうに喜んだ。
見た中で一番の笑顔で、相変わらず白い八重歯が光り、僕は恍惚とした。
「私、パートナー探してるんですよ、どうですか?」
「えっ…どうですかって、そんな急に…」
「でも…あなたさっきから硬くしてますよね?そこ」
!!!!
本当だ、いつの間に!
僕はすぐに、言うことを聞かない自らのモノを手で隠した。
「…いいじゃないですか…私を見ただけで反応するなんて、嬉しいですよ?」
夕日に照らされ不敵に微笑む彼女は、僕が今までの人生で見てきた女性の中で一番美しく、一番危険な気がした。
彼女の瞳から目を離せず、ただただ美しい笑顔を見つめてしまう。
すると、彼女の時間は唐突に始まった。
「もし、私が欲しいなら…今すぐ地面に座りなさい」
僕は…僕はなぜ…
気づくと、僕は地面に正座し、ベンチから伸びる彼女の足を眺めていた。
「なんだ、もう誰かの犬になったことがあるの?」
「…犬?にはなったことないです…」
「そうなの?それなのに天然でそんなにMなの?」
「…わかりません…」
彼女の声からは笑顔が伺える。
とても楽しそうな、誘い込まれるような、そんな声。
彼女は僕の顔に手を伸ばし、ゆったりとした雰囲気で、撫でていった。
頬、耳、顎…
僕はたまらなくなり、目を瞑り、口をギュッ、と結んだ。
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