保健室にいるのは天使か悪魔か
養護教諭の桜井香澄は、田舎の学校に勤めている。生徒たちと年齢も近く、特に男子生徒からは人気があった。ある日、校内で性行為の跡がいくつも見つかり、教師の井内が保健室を訪れる。香澄は井内をベッドにいざない、男子生徒と性行為に及んでいたことを打ちあける。井内の顔と下半身に跨って、白衣の下に隠された性欲を満たすのだった。
養護教諭の桜井香澄は、春から山奥の田舎の学校に着任した。
東京の大学に進学し、生まれ育った土地に帰ってきた。
香澄は、150cmと小柄で、いつもくるぶしまである白衣を着ている。
年頃の女子生徒はおしゃれには無頓着。
そんな中、ナチュラルメイクに薄いピンクのネイル、後ろでツヤツヤの髪を束ねた香澄は、生徒たちにとって憧れで、お姉さんのような存在だった。
*****
香澄の目の前に座る、顔の半分が真っ赤に腫れている女性生徒。
「バレーボールが、思いっきり当たっちゃって」
「目は?ちゃんと見えてる?」
「うん。それは大丈夫」
テキパキと用意して、氷嚢を渡す。
「しっかり冷やすこと。もっと痛くなったり、熱くなったら我慢せずに来てね」
「うん。…あー、気持ちいい」
顔を冷やしながら、女子生徒の表情が和らいでいく。
「お大事にね」
にこっと天使のような微笑みで見送ると、入れ違いに男子生徒が入ってきた。
「かーすーみーちゃーん!」
男子生徒が、大きな声で保健室に入ってきた。
「うるさーい!保健室なんだから静かにして!」
「怒られた…」
「で、どうしたの?」
「指が痛くて」
男子生徒の指を一瞥すると、絆創膏を差し出した。
「ええー。手当は!?」
「ささくれくらいで、大げさよ」
フフッと、おかしそうに香澄が笑う。
「ちぇっ。」
自分で指に絆創膏を巻きながら、名残惜しそうに帰っていった。
「また来るねー」
「さてと…」
スリッパをパタパタいわせながら、3つ並んだベッドの一つに近づく。
そのうち、一つはカーテンで覆われている。
そーっと開けながら、声をかける。
「野田君」
「遅いよ…」
布団をかぶってベッドで寝ている生徒は、熱でもあるかのように顔が赤い。
ベッドの端にちょこんと座って、布団の中に小さな手が入る。
太ももに手を這わせて、優しくさすりながら謝る。
「待った?ごめんね」
徐々に手を内側に移動して、足の付け根に触れる。
野田が、小さく息をのむ声を、香澄は聞き逃さなかった。
「どうかした?」
さっきとは違う笑みを浮かべて、手がもそもそと布団の中で動き続ける。
「かすみちゃ…ん。もう我慢できない」
「仕方ないわね…」
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