あなたに刻む文字 (Page 3)

 稔は両乳首をぎゅっとつまんだ。

「あひいっ」
「軽くイッた? じゃあ書こうか」

 乳房に「乳」と書く。
 このまま入れたらすぐイッてしまいそうだと、稔は勃起したものを圭子の胸の中央に置いた。

「挟んで先をくわえろ」

 圭子がおずおずと胸を寄せて稔を挟んだ。舌で確かめるように舐めてから先をくわえる。

「ん……んふう……」
「上手だな……旦那に仕込まれたのか?」
「……そうです」

 じっと見上げられて、稔は気圧された。
 間に入ることなどできないと言われているようだった。

「……そうかよ」
「んっ!」

 口の中に押し込み、喉奥を突く。

「んぶっんぐ」

 苦しそうなうめき声が聞こえるが、無視して突きまくる。

「出すぞ、全部飲め!」
「んん、ごくん、んん」

 口の中に出された精液を圭子が言われるまま飲み込む。ペニスを抜き、すべて飲み込んだのを確認してニタリと笑う。

 圭子を相手にすると、自分でも驚くくらい凶悪な気分になる。めちゃくちゃに汚して支配したくなる。
 稔は圭子の鎖骨の下に「飲」と書いた。

「こんな無理矢理されて感じちゃうんだもんなあ」

 圭子の腰にまとわりついているスカートを脱がし、ストッキングをずらす。おへその下辺りに「淫乱」と書いた。
 破れたストッキングの間から、圭子の秘部に肉棒を押し込んでいく。

「あっ……あああ……」
「感じたよね」

 「中」と脇腹に書いてピストンを始める。最初はゆっくりと、段々速くしていく。

「あうんっあっあっ」

 稔も興奮してまともに字を書く余裕がなくなり、書き殴るように線を引いていく。線が重なって黒く塗りつぶされた頃、耐えられなくなって稔は圭子の最奥を突いて中出しした。

「ああーっ……」

 圭子が背筋を反らして体を震わせる。

 ぐったりとベッドに体を預けている圭子を眺めているうちに、左手の薬指の指輪が気になった。
 無性に外したくなって手を取る。

「え?」

 左手薬指の内側に小さく書かれている「捕」の文字。指輪を外そうとしなかったら気づかないくらいの小ささだった。
 稔は圭子を見下ろした。
 捕まったのは、どっちなのか。
 圭子が薄く笑ったように見えた。

(了)

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