有栖川兄弟の愛犬の日常。 (Page 2)

体を丸めて座り込んだ千絵の頭に、茶色い耳の付いたカチューシャがはめられる。

「ほーら似合ってる、可愛い可愛い!ね、チェリー」

「あ、あなたたち!いい加減にしなさい!誰かぁ!誰か助けて!」

「…いい加減にしなさい?」

体を押さえていた涼平が低い声を出し、恭平が「あっ」という顔をした。

はぁ———…という長い溜め息の後、涼平はポケットからビニール袋を取り出す。

「え…?な、なにす…いや、やめてぇ!」

そして嫌がる千絵の頭から首まで、すっぽりと袋を被せてしまった。

「あーあ…ねえ、早く謝った方が良いよ。涼平怒ると怖いからさぁ」

「何で私が…はぁ…っ…離して、離しなさい!こんなこと…」

喚いているうちに、徐々に袋の中の空気は減り、息苦しくなっていく。

「…や…、はぁっ、はぁっ…ぷは…!」

「俺達の言う事が聞けるか?」

袋の端を少し捲って涼平が聞いた。

「ふざけないで!こんなことして、後でお母様に、あっ…!」

再び首元のビニール袋が閉じられる。

「…はっ…はー…はぁっ…」

呼吸を我慢していても、徐々に徐々に苦しくなり、色白の千絵の顔は真っ赤に染まった。

…苦しい、怖い、何で私がこんな目に…?

もがく裸足の両足が、虚しく大理石の床を滑る。

「ねー、もうやめてあげなよ。可哀想じゃんかー」

「犬の躾は最初が大事だ。そうだろう?」

「でもすごい苦しそうじゃん。こんなパクパクして」

可哀想可哀想と言うわりに、恭平はそれ以上止めてくれるでもない。

「…はーっ…はーっ…」

ほんの数分で千絵の体はぶるぶる痙攣し、意識も朦朧としはじめる。

…嘘…嘘でしょ…?私、こんなところで…

最悪の状況が頭に浮かぶと同時に、体の中で何かがプチンと弾けた。

「ああ、ほら、お漏らししちゃったよ。ねえ涼平ってば」

「は、ぁっ…はっ…、…」

「…俺達の言う事が聞けるか?チェリー」

実際にはほとんど聞こえていなかったが、涼平の口元が動いたのに気付き、千絵は何度も頷いた。

「よし」

ぱっと袋が外される。

「…はぁっ!はー、はー、ひゅっ…!」

「チェリー、大丈夫?苦しかったねえ、よしよし」

「き、恭平くん…!ねえ助けて、おねが、きゃっ?!」

千絵が恭平に縋りつくと、涼平はその頬をビンタしてまた怖い顔をした。

「犬はなんて鳴くんだ?」

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