有栖川兄弟の愛犬の日常。 (Page 5)

のぼせるほどお風呂で遊び、やっと夜になっても、愛玩動物に休みは来ない。

「…チェリー。息吐いて、もっと力抜いて」

涼平からお尻をパンパン叩かれ、千絵は言われたようにして力を抜こうと頑張っていた。

四つん這いの状態で、おまんこには既に前から恭平のペニスが挿入されている。

だから涼平が入れようとしているのは、この屋敷に来るまで誰にも触られたことのなかった、慎ましく閉じた肛門の方だ。

指や玩具で散々慣らされていても、やはりすんなりとは受け入れられない。

「っ…」

時間をかけて先端が入り込む。

「…あ、ぁ、あ…!」

すると後はさほど抵抗なく、ずるずると奥まで入っていった。

「わ、わんっ、わぁんっ…!」

痛みと強烈な異物感。

千絵はいやいやと頭を振って、犬の言葉で許しを請うた。

「あ゛っ、あ、いぎ…!」

「うっわ、涼平のゴリゴリ擦れる…ねえ、お尻ってどんな感じ?」

「…悪くはない」

「え、その言い方超気持ち良いんじゃん!早く出して交代しよー」

恭平は動きにくそうにしながらも、下から力任せに千絵を突き上げた。

「あっ、うぁ、きゃいん!きゃひぃいんっ!」

どんなに泣いても叫んでも、近くに沢山いるはずの使用人は助けに来ない。

「俺、もうイきそ…いっぱい飲んでね、あ、出る、イく…!」

「…ひぁ…あぁああ…!」

「…っ…!」

ほぼ同時に、前と後ろに精液が吐き出される。

そして解放された肉壺は、すぐにまた新しい欲によって塞がれてしまうのだった。

*****

「もう、あなた達ってば…勉強もしないで、またチェリーと遊んでるの?」

ドレスを着た上品な母親は、少し困ったように優しく笑った。

「生け花の練習だってばあ。ね、涼平」

「うん」

まんぐり返しの体勢で、涼平が切り花をあそこに出し入れするたび、少し丸まった千絵の足先がぴくりと反応する。

色とりどりの花を大量に差し込まれた膣口は、限界まで伸びきって薄くなっていた。

「お花が長持ちするように、いっぱいお水をあげようね〜」

「…ぁっ…ぁっ…」

恭平の指が擽るようにクリトリスを弄ると、千絵は小さく声をあげて愛液を溢れさせる。

「ふ…っぁ…、…はぁ…んっ…!」

その滑りを利用して、また一本、大輪のガーベラが押し込まれた。

「ねえ母さん、チェリーの事なんだけどさぁ、もうちょっと飼ってちゃダメ?」

「あら、夏休みの間だけって約束だったじゃない」

「そうなんだけど…二学期もオンライン授業で暇じゃん。勉強頑張るからさ、お願い!」

「しょうがないわねぇ。ちゃんと二人でお世話するのよ?」

「うん!ありがとう母さん!」

恭平に首元を撫でられ、千絵は自分からその手をペロペロ舐めた。

天蓋孤独の貧乏学生が失踪したところで、熱心に探してくれる人など誰もいない。

まだまだ人間に戻れる日は来ないかもしれないと思いながら、千絵はこの状況に慣れ始めている自分を恐ろしく感じていた。

(了)

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