美貌の叔母はS痴女だった (Page 2)

居候させてもらって数週間が経ち、いくらかの活動を経て次第に疲れが溜まっていたのか、亘は昨夜珍しく寝付けずにいた。
翌日は予定もなく、終日エントリーシートと向き合うつもりでいたから眠れないからといって焦りはなかったが、何となく気分は良くなくて起き上がった。

亘が借りている客間と夫婦の寝室は離れていた。
時間は深夜1時をまわっており、亘は2人はとうに眠っていると思って、できるだけ変な物音を立てないように静かに部屋を出た。
水を飲みたかったのと、トイレにでも行こうと思ったのだが、今から考えれば安易に部屋を出るべきではなかった。

台所に行き、冷蔵庫を開けた時、亘の耳に悲鳴のような喘ぎ声が流れ込んできた。

「あぁぁんっ」

一瞬びくっとしたが、亘はすぐに2人がセックスをしているのだろうと思い及んだ。
まだ結婚1年で、互いに30にもならない夫婦にとっては当たり前のことだ。
当たり前のことだろうが、しかし実際に遭遇してしまうと動揺はする。

「あぁっ、あぁだめ、あぁぁっ」

すぐに自室に戻らなければ、絶対に2人に気づかれないようにと亘は頭ではそう考えた。
しかし、いやにはっきり聞こえてくる喘ぎ声に勝手に興奮した亘の身体は勝手にら耳を澄ませてしまう。

「あぁん…いぃ、いぃ…っ、はぁぁ」

視線を、2人の寝室の方に送るべきではないと思った。しかしやはり亘の体はその理性を無視して動いてしまった。
2人の寝室の方を見ると、部屋のドアが少し開いており、それでこんなに声が聞こえるのかと亘は思った。
覗き見たい。
それは正直な衝動だった。
幼い頃から知っている、兄のような存在の英夫があの美しい妻とどんなセックスをしているのか見てみたかった。

「あぁっ…んんっ、はぁ、んぁぁっ」

亘はもう堪えきれなかった。
部屋のドアの隙間の方へ吸い込まれるように、そちらに向かってしまった。
足音を立てないようにそっと、亘が部屋の前にたどり着くと、ドアの隙間から見えたのはまず明菜の豊かな乳房が揺れる姿だった。

それは亘の想像した理想の兄貴のセックスとはやや違った様子だった。
仰向けに寝てこちらに足を向けている英夫の上に、部屋の入り口、つまりこちら側を向いて明菜が跨り、上体を屈ませて腰だけを上下にたぽんたぽんと激しく動かしているのだった。
いわゆる背面騎乗位で、明菜は英夫に尻を見せつけるように突き出して上下にせっせと動かしている。
英夫は自分では何も動かず、気持ち良さげに吐息を漏らしながら時たま明菜の尻を撫で回している。

「あぁ、あぁんっ」

英夫の顔は亘からは見えないが、情けない顔で喜んでいるに違いない、そんな声を途切れ途切れに漏らしていた。

「っ…はぁ、明菜…声すごいよ」

「あぁん、だって…っ、はぁ…んんっ」

「あいつに聞こえちゃうかもな」

「あんっ、そんな…あぁん…ヒデくんのがすごいんだもん…んぅ…あぁぁっ」

「そんな締めたら…っ、あっ…」

「あぁ私も…あぁんっ、イッちゃう…あぁ一緒に…あぁぁんっ」

夫と一緒に絶頂を迎えた明菜は、前屈みになっていた上体をやや持ち上げて、腰の辺りをがくがくっと痙攣させた。
その瞬間、ぱっと明菜がドアの方を見たのだ。
そして、亘と明菜は目が合った。
少なくとも亘はそう感じて、慌ててその場を後にした。

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