チッパイ好きオジサンの「出会い系」冒険 (Page 4)

スリムOLと対面座位を成就!

やはり、“抱き心地”という点でいうと、“スリム”よりも“ぽっちゃり”、“チッパイ(貧乳)”よりも“巨乳”の方が人気が高いようで、「あまり私にはメールが来ないみたい」と、彼女は書いていた。
やり取りの初期に、穂香さんが記していたのを見て久志はニンマリとしたのだった。
それだけ、倍率が低くなるからである。

そうして、

「仕事はどうなの?」
「彼氏は、どれくらいいないの?」
「ブラはスポーツブラ(笑)?」

と、質問責めにしていったのである。

それで嫌がるのかと思えば、決してそうではなくて、

「彼氏はず~といないデスよ」
「仕事は内勤。総務部だよ。会社では出会いは無いし、同僚は面倒くさくて嫌い!」
「ブラなんて聞いて、どうするんですか?バストは『乳首の高さ』とだけ、言っておきましょう(大笑)」。

こんな具合に、他愛もない下ネタでも、「構ってくれる」のが嬉しい様子がアリアリと感じたのだった。

ただ、このまま親しげにメル友になっては本来の目的(=対面座位をキめる)から離れていくので、久志は意を決して、

「そろそろリアルで会わない?“チッパイ”見せてよ」

と、送ったのである。

「え~、会わなきゃダメなんですかぁ?」

「ダメです!」

「やっぱり、オジサンはいやらしいですね。でも、面白そうだからイイですよ。チッパイは貧乳過ぎて見えないかも知れないけど」

これでアポは成立したのだ。そもそもは、久志が「飲みに行くかカラオケでも」と、会う事を前提にメッセージしていたので、とぼけられても困るというものだ。
メールを始めて1週間、長かったような短いような「不思議な期間だった」と、久志は回想している。そうやって、呆気なくデートが決まったので、久志は少しだけ拍子抜けしたのだった。

それで、その週の金曜日の彼女の仕事が終わってから待ち合わせて、飲みに行く事に。
ターミナル駅の改札で待ち合わせると、紺のパンツに白いシャツというクールビズで彼女は「こんばんは」と挨拶しながら現れたのである。

彼女の体型は自己申告通りに、モデルというよりは「痩せてるだけ」のように見えたが、まだ31歳なのでかろうじて肌に艶があって、“まずまず”というところだった。
パンティラインが見えなかったのでTバックを穿いているらしく、その点は評価に値するといっていいだろう。おかっぱの髪型も可愛いし、若く見えた。

そうした彼女と久志は焼鳥屋に入り、まずは生ビールで乾杯した。彼女は酒が強いらしく、大ジョッキを3杯飲んだあとに、久志に合わせて焼酎ロックに切り替えてきた程だった。
その焼鳥屋では、久志オススメのボンジリやカシラなどを食べつつ、大いに飲んで盛り上がった。

穂香さんは「プライベートで男の人と飲むのって、久しぶりですよ」と言って上機嫌だ。
それは久志も同じで、気分が良かったので、すかさず、

「混んできたから、次に行きましょう」

と誘った。

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