私だけの可愛いド変態マゾ彼氏
同棲中の共働きカップル。彼女の一言で始まる主従関係。仕事で疲れた彼女を迎えるのは足フェチのマゾ彼氏。どうしようも無い事で興奮する彼氏、そんな彼に欲情してしまう彼女。華金の夜…明日は休み…二人の時間はまだ始まったばかり…
疲れた…
今日もミーティングばかりで、神経が疲弊している。
頭の中の脳みそを取り出して、力の限り揉みほぐしたい、痛む部分は少しちぎって捨ててしまいたい。
そんな事を考えて現実逃避してしまうぐらい、疲れていた。
吸い飽きたモッタリとする空気の会社から脱出し、既に暗い空に向かって大きく深呼吸をする。
都会の真ん中でも、空気が美味しく感じてしまう不思議。
さて、帰ろ。
歩き出した私はカバンから携帯を取り出し、新着のお知らせがあるSNSアプリを開く。
「今日は炊き込みご飯だよ!お吸い物には蘭さんが大好きな三つ葉を散らすよ!」
全身の筋肉が一気に弛緩する。
こんな温かい気持ちにさせてくれるのは、私のかけがえのない存在の彼氏。
私より帰りが早い事が多い彼は、趣味の料理で私の胃袋を満たしてくれる。
「今会社出た。お腹減ったーご飯楽しみ」
簡単に返信を済ませ、足早に駅へ向かおうとすると、街に繰り出す人の多さに気づく。
あ、今日は華金かぁ…
私も彼も土日休み。
そうかそうか、今夜はゆっくりできるのか。
私はコートのポケットにしまった携帯を取り出すと、先ほど返信したばかりのアプリを開き、彼にメッセージを送った。
「明日は休みだね。今夜は修ちゃんの日にしようかな。」
これだけで伝わる。
今頃彼はこのメッセージを読んで、胸を高鳴らせ、硬くなったペニスを握り締めていることだろう。
そうだ、お酒を買って帰ろう。
くろぎながら、美味しいお酒に甘やかしてもらうんだ。
これからの時間を待ちきれないのは、私だって同じ。
急いで帰ろう、私のお家へ。
「そろそろつくよ、今公園らへん」
アプリでメッセージを送る。
いつもはここまで細かく連絡などしない。
今日のような日、以外は。
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