私だけの可愛いド変態マゾ彼氏 (Page 2)
マンションの玄関を開け、エレベーターを呼ぶ。
我が家は20階。
修ちゃんが悩みに悩んで決めた賃貸。
当初私は何でもよかったが、実際に毎日暮らしてみると、20階から眺める景色は美しく、今ではお気に入りになっている。
エレベーターから降り、家に向かいながらキーケースを取り出す。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ
ヒールは疲れるが、音を鳴らしながら歩くのは気分が良いものだ。
玄関まで来ると、カギを差し込み、ドアを開く。
――ガチャッ
「蘭さん、おかえりなさいませ」
我が家は木目調で統一されていて、壁はクリーム色。
ライトは暖色にしており、温かみのある、明るすぎないところが好き。
そんな大好きな玄関では、愛しの彼が、土下座をして私を迎えてくれた。
「うん、ただいま」
一日履きっぱなしでパンプスを脱ぐと、蒸れた足先を、土下座のまま姿勢を崩さない彼の顔先に持っていってやった。
彼は私の足に気づくと大事そうに両手で支え、パンストの上から唇をこすりつけるように、勢いよく匂いを吸い込んだ。
元々水泳をやっていた彼の上半身は広く、肩幅が好きだ。
そんな大きな肩幅を持つ男が、足元に跪き、丸くなって私の足にしゃぶりついている。
足先から快感の身震いが、私の全身を駆け巡る。
「ご飯の前にシャワー入るけど、一緒に入る?」
「はい…ありがとうございます」
若い子とは違う、落ち着いたマゾの色気を放つ私の彼。
初めから私はメロメロで、修ちゃんは私に息の根を止められたいと願う程にメロメロだ。
メイクを落とす為、二畳程ある洗面所の椅子に座った。
「修ちゃんは脱いでね」
私は洋服を着たまま鏡に向かい、まとめていた髪の毛を解いた。
鏡越しに彼を観察していると、部屋着を一枚ずつ脱ぎ、私が買ってあげたビキニパンツ一枚の可愛い修ちゃんが完成した。
私は椅子に座ったまま振り返り、彼の全身を眺めた。
「ねぇ、パンツからはみ出してる、自分で洋服脱いで勃起しちゃうの?」
くっきりと形がわかる程ガチガチに硬くなったソレは、ビキニパンツの上から顔を出していた。
「はい…すいません…実は蘭さんを玄関でお出迎えしたときから、収まりません…」
そうよね、わかるよ。
土下座で表情を見ることは出来なかったけど、深々と下げた頭の下ではとんでもない変態の顔してたんでしょう?
「修ちゃん…私の足元に、跪こうか」
私の言葉を聞き終わるのとほぼ同時に、催眠術でもかかったかのような心酔した動きで、彼は彼女である私の足元に跪いた。
「…修ちゃんの好きな足、早く欲しいでしょ?」
「……はい」
「ほら、口開けな」
私が片足を修ちゃんの口元に持っていくと、彼は情けない顔で大きく口を開けた。
パンストを履いたまま、彼の口内を足で犯していく。
彼は私の足を少しでも多く自分に取り込もうと必死だ。
「いつもみたいに舐めてもいいんだよ?…変態修ちゃん」
私の許可を皮切りに、修ちゃんはジュルジュルと音を立ててしゃぶりついた。
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