不思議な玩具を使って地味なOLを弄んでみた
俺の毎朝の電車通勤中の日課は、いつも同じ電車に乗り合わせる地味な女ーー美沙の痴態を眺めることだった。俺が持つ玩具を使えば、美沙はどこでも頬を赤らめ腰を引くつかせる。だから今日も俺は、ワクワクしながら電車に乗った。
いつもの時間のいつもの電車。
いつもの端の座席で、朝の光をちらちらと受けながらウトウトとしていると、電車が急ブレーキをかけて大きく身体を揺らされた。同時に、太腿に何かが触れたような感覚で微睡みから引きずり出される。
俺が何事かと顔をあげると、目の前に立っている大人しそうなOL風の女性と目が合った。
白いブラウスに地味な色のジャケットを羽織り、同じように硬い印象を受ける暗い色のスカートを穿いた彼女ーー美沙が、遠慮がちに軽く頭を下げる。
彼女の脚が当たったということだろうか?
俺は別に気にすることもないと微笑んで頭を下げると、彼女は緊張したように固い笑みを浮かべて黒縁の眼鏡を直した。
彼女は、毎朝俺の最寄り駅の2つ隣の駅から乗り込むOLだ。
何度か目の前で身体をふらつかせたことがあって介抱したことがあるし、席を譲るのはいつものことになっている。だから、電車でしか会わないにも関わらず、挨拶くらいはするし、名前も知った。
こうしてすぐ近くになることも少なくはない。いや、最近はほぼ毎日顔を合わせるようになっている。
周囲を見ると、ラッシュと呼ぶにはまだ少ないながらいつの間にかそれなりに混んでおり、それぞれが広告や携帯、外の景色に視線を向けたまま揺られていた。
俺がいつものように腰を浮かせて彼女に席を譲ろうとすると、彼女は慌てて首を振った。
俺は遠慮無く、座席に深く腰掛ける。
ちらりと美沙の様子を窺うと、すでに俺に興味を失ったのか、窓の外に目を向けていた。
俺は彼女に気取られないように膝の上の鞄へ手を入れて、仕事とは関係のない玩具に手を伸ばした。
それは500円玉より二回り程大きい木製の円盤で、片面には艶めかしい女性の彫刻が彫られており、その裏側にはビロードのような手触りの柔らかい素材が幾重にも折り重なり、薔薇の花が形作られている。
たまたま声をかけられた辻占いの女性の魔女のような妖艶な笑顔に当てられ、勧められるまま大金を支払った。
独り者とはいえ1ヶ月の給料をこんなものに使ったことに最初は後悔したが、用途が分かったいまとなっては安い買い物だったと思う。
隣に座るサラリーマンや美沙の隣に立つ高齢の女性、背中を向けて立つ学生らしき男性を伺い、誰もこちらに意識を向けていないことを確認する。
そして、ビロードの花弁の一枚にそっと指を這わせた。
「っ!」
美沙の脚がビクリと震える。
ちらりと彼女の顔を確認すると、僅かに開いたピンク色の唇の隙間から見える紅い舌が蠢めいているのが見えた。
人差し指と薬指で外側の花弁を撫でながら、中指で芯を穿るように軽く突き立てた。
「んあ……」
電車の走行音に紛れて、微かに熱い嬌声が聞こえてくる。
美沙は頬を僅かに上気させ、潤んだ瞳を隠すようにギュッと目を閉じていた。
つり革を掴む手の指が白くなるほど強く握っている。
円盤の花弁に包まれた縦長の亀裂に沿って何度も中指を這わせると、そのたびに目の前のスカートから覗く脚が僅かに揺れていた。
ビロードの花弁の隙間から粘液が染み出し、俺の中指を濡らし始める。
ねっとりとした汁が十分に分泌されたところで、俺は人差し指も参戦させて指の動きを早めた。
縦長の亀裂を2本の指で交互になぞりながら穿り続けると、亀裂が僅かに開いて内側にある花弁が顔を覗かせる。
たっぷりと蜜を含んだそれは熱く滾っており、外の花弁とは比べられないほど柔らかくトロトロに蕩けていた。
目の前の太腿が頻繁に擦り合わせされ、身体を捩っている姿が艶めかしい。
俺はそんな彼女をいつものようにちらちらと観察し、脳裏に焼き付ける。
柔らかな内側の花弁を掻き分けて指を突き入れると、彼女は息を呑んだようにハッとして俺を見た。
俺は指を止めて、その視線を受け止める。
その潤んだ瞳は、何かを訴えるように俺を見つめている気がした。
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